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センバツ選考委員の告白

2022年選抜高校野球で不可解な選考が行われた件について、
選考委員が内状を告白しました。

リンクは前後編の前編です。

告白を行ったのは、静岡県高野連理事長です。
会見でこの選考では高校野球とは何なのかと疑問を呈していた本人です。

正直に言うと、彼の行動は残念です。
選考委員に選出されながら、自分の意見を主張できないというのは、
高校野球、生徒、および高校野球に関係する全ての人に対する裏切り行為と言えるでしょう。教育者としても不適格ではないかと思います。
もちろん、今回の件以外での事は何も知りませんので、あくまで今回の件から受けた印象です。今回の件でたまたま過ちを犯しただけで、他は完璧な方かもわかりません。

ただし、選考委員として不適格であり、選抜高校野球とその歴史を踏みにじった事は事実です。
もちろん、強い立場から選考をコントロールし、大垣日大を選考するように主導した黒幕が悪いのは間違いありません。
しかし、選考委員にはそれぞれの正義や異なる意見、多様性があることは決して悪いことではなく、大垣日大を含め、下位の高校を推すことが悪いことでもありません。
密室で他者の意見をねじ伏せ、強い影響力で選考結果を曲げていしまうのが悪いことだと言っているだけです。

毎日新聞社も2月4日の朝刊で、『毎日新聞社は、選考委員が自由な立場で議論できることを重視』と語っています。

しかし、今回の告白から、自由な立場で議論とは全く逆の状態であることが明らかとなりました。この選考方法について、毎日新聞社は主催者として丁寧に説明する義務があると思います。

これまで、私は選考過程の説明さえあれば、大垣日大選出は問題なく、
聖隷クリストファー高等学校への救済措置は不要と考えていました。

しかし、今回の告白で選考自体が主催者の想定するものではなく、
つまりは選考自体が無効であると考えるのが妥当ではないかと思うようになりました。

もちろん、もう一度選考を行い、大垣日大が再度選ばれても選考委員の決定であれば仕方がないと思います(大いに疑問ではありますが)。

この件については、高校野球のために、教育のために絶対に風化させてはいけないと思います。


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