『思考破壊』 麻王義之

創部6年目の2011年夏に至学館高校を甲子園に導き、2016年秋には愛知県私学4強とよばれる中京大中京、東邦、愛工大名電、享栄の4校を全てサヨナラで下し、センバツに出場した麻王監督の著書。

「考える野球」を掲げ、能力だけに頼らない野球で毎年のように上位進出を果たしている著者の指導方法を記した一冊。

ピッチャーの練習方法や継投の考え方、相手チームを観察する際のポイント、バッティングの基本理論、ベンチ入りメンバーの決め方、バッティング練習、守備練習の方法など、しっかりと根拠に基づいた指導がなされていることがうかがえる。

自チームの練習や指導に盛り込める内容が多く、表現も分かりやすいため、また折を見て読み返したい一冊である。