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『街場の共同体論』 内田樹

現代の日本に生きる人々の営みを一つの「共同体」として捉え、刻々と日々移り変わる日本の社会情勢の中で、どのように生きていくべきかを論じている一冊。
内田氏自身が武道を学び、そこから学んだ知見が盛り込まれた内容となっている。

「コミュニケーション能力とは、コミニケーションを円滑に進められる力ではなく、コミュニケーションが不調に陥った時にそこから抜け出す能力のこと」

「師が言っていることが正しいか間違っているか、弟子には判断できない」

「道場とは仏道修業の場のこと。だから現実的なものは道場には持ち込まない。それまで着ていた服を脱ぐ」

など、思わず納得させられる言葉が、内田氏独特の言葉遣いで表現されている。

内田氏はさまざまなテーマで現在も本を執筆し続けているが、他の著書も読んでみたいと思わせられる内容であった。

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