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トラッキングデータから分析した打ちにくいボール(球種)の分析

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MLBで公開されているトラッキングデータを用いて球種ごとにどんな球速・変化量でボールを投げると有効なのかについて検証します。
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#野球

球質はフロントドア・バックドアに影響を与えるか

 変化球の基本はストライクからボールになる球だ。だが、グレッグ・マダックスや黒田博樹のよ…

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球種グループごとの失点リスクを可視化する

 先日、Hisashi ItoさんにRapsodoによる球種分類を教えてもらいました。  この球種分類を参考+自分で判断したものをプラスして、MLBでのそれぞれの球種(ブレーキングボール)のRV/100を見ていきます。 紹介する指標球速帯(km/h):球速帯 投球数:2017-2021MLBでの投球数 RV/100:100球あたりの得点価値、0が平均で低いほど失点リスクが低い。 GB%:球種のゴロ率、MLBでは35%をピークに離れれば離れるほど良い。 (高いゴロ率は失点リ

回転軸とTrue Spinの組み合わせで有効なブレーキングボールを探る

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 ピッチングにおいて変化球は大事な要素の1つです。今回はどんな変化球が得点を防げるかにつ…

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空振りが取れない大谷の153キロと空振りが取れる上原の141キロ

 野球において球速は重要なファクターだ。スピードガンの導入以降、これまでは感覚的に語られてきた球速が客観的に測れるようになると、投手の評価指標として現在まで使用されてきた。一方で球速だけでは投手の良し悪しは測れないという意見もある。投手の投球は球速だけではなく、制球や変化球といった要素も含まれるためだ。前述の例は速球以外の要素についてだが、速球においても球速だけでは説明ができない事例も出てきた。「マーク・クルーンの160キロより藤川球児の150キロのが空振りを取れる」「メジャ