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トラッキングデータから分析した打ちにくいボール(球種)の分析

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MLBで公開されているトラッキングデータを用いて球種ごとにどんな球速・変化量でボールを投げると有効なのかについて検証します。
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#ピッチング

球質はフロントドア・バックドアに影響を与えるか

 変化球の基本はストライクからボールになる球だ。だが、グレッグ・マダックスや黒田博樹のよ…

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ツーシームでゴロを打たせるには?

 ツーシームでゴロを打たせるにはどんなボールを投げればいいでしょうか?ゴロを打たせるのに…

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回転軸とTrue Spinの組み合わせで有効なブレーキングボールを探る

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価値の高いブレーキングボールを探る

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空振りが取れない大谷の153キロと空振りが取れる上原の141キロ

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フォーシームで空振りを奪う要素

 まずフォーシームについて重要な要素とは何かを重回帰分析で算出を試みた。対象はMLBで各球種300球以上投げた選手318人。  説明変数とするのはその投手の平均球速(km/h)、横変化量(cm)、縦変化量(cm)、投球コースの高さ(cm)、リリースの高さ(cm)、エクステンション(cm)(プレートからどこまで離れてボールを離しているかの値)だ。  目的変数はWhiff%(空振り/スイング、スイングを試みた打者相手にどれだけ空振りを奪ったか)だ。  フォーシームのWhif