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深夜特急おばさん

「この本を読んだとき、これはもうぐずぐずしてはいられない、と思ってしまったのだ。」

今日は、唐突の深夜特急風、書き出し。

そう、あの深夜特急だ。

当時の私は、バックパッカーのバイブルは、地球の歩き方と深夜特急と信じて旅に憧れていた。



本を読んだあの時。

親には黙ってタイ行きのチケットをとって、夏休みにバックパッカー気取りで、旅に出た。


初めての1人旅。
初めての1人海外。
とにかく楽しかった。

見るものは全て生き生きと輝いていたし、触れる文化全てが興味深かった。

ハタチの頃のあの思い出は、20年経っても、未だキラキラとしている。

深夜特急という本は、そんな思い出の原点。学生時代はみんなが憧れていたあの旅の本。


先日、職場の後輩に知らないと言われ、耳を疑った。読んでいそうなタイプと私が勝手に思っていたのもあるのだが、そうか、読んでいないのかというショックを少なからず受けた。

牛丼も好きだけども

後輩はその場で本に興味を持って、その場でAmazonを開いて本をKindleにダウンロードした。

おお、仕事が早い。

そして、数日後には、めちゃ面白いっす!と報告してくれた。

お、おう。仕事が早いね!


おすすめした本を読んでくれるなんて、こっちもうれしいし、気に入ってくれたようで、なおさらうれしい。反応の早さも、やっぱりうれしい。


なのに、「早い」と「軽い」は同義語だったっけ?と思うほど、あの本のねっとりとした重さとは違うテンポに少し違和感を覚えた。


これは本当におばさんの独り言なんだけれども、旅とか読書って、こんなふうに、「早い、うまい、安い」みたいな牛丼のようなものだったっけか?

面倒くさいも大切なプロセスって言っていたい

私は40代、ちょうど、上の世代と下の世代の狭間の世代。
いろんな価値観が移行していく間で、調整役みたいなグラデーションの中にいると感じている。

20代のようなパワーも賢さもなければ、50代のような一途さもない。自分って中途半端だなと思う。


今日、子供の授業参観だったのだが、タブレットで授業する時代だ。まだ社会に出ていないこの子達が大人になったら、良い悪いの価値観なんてひっくりかえっているだろうなと思わずにいられない。

そうはいっても、育てる、とか、教育に近道はない、って信じている。

時間を使うこと。
子供にはたっぷり味わってほしい。
いっぱい失敗もして、寄り道もして、たくさん遊んでほしい。

読んで途中でやめた本が、ある日、急にしっくり来ることもある。時間が必要なことは、人生でたくさんある。

時間、時間、時間。


時間を感じる被写体に心惹かれています。
時間を感じたい。

だから、そこのおじいちゃん、おばあちゃん!

次の動画は、じいちゃんばあちゃんにお願いしたいと思います!

よろしくお願いします。

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