📸写真を撮るのがしんどくなっちゃった。そんなアナタへ。

写真ってね、撮って終わりじゃないんですよ。
撮り終わってからが本当のスタートなんです。

野球カメラ女子という造語ができるくらい、球場でカメラを構える女性が数多くいます。自分の応援している選手を撮り、記録として残すことができるのは嬉しいですよね。かくいう私も、趣味や仕事で野球を撮るのでその気持ちがよくわかります。

SNSに載せると、共通の趣味を持つ人と繋がるきっかけになったり、時には選手本人のもとに写真が届くことがあります。様々な反応があると嬉しく、撮ることがさらに楽しくなります。

しかし、楽しいことには問題がつきものです。

つい先日、友人がこんな言葉を漏らしていました。

写真を送るということが、急に自分の中で仕事化してきている。

写真を撮りSNSに載せると、選手本人や関係者からDM等を経由して『撮った写真がほしい』と連絡が届くことがあります。最初のうちは、自分の写真に反応がもらえたと嬉しい気持ちになります。

最初のうちは、です。

友人は試合に行って写真を撮り、選手(や関係者)に送ることを繰り返していくうちに、強い義務とプレッシャーを感じるようになりました。送らなければならない、撮らなければならない。何事も『しなければならない』と義務に変わったとき、責任を感じます。これが仕事のようだと重荷になったのです。

頼まれて嬉しいからと安請け合いすると、このような事態に発展します。とはいえ、最初に約束をしてしまったのだから断りづらい。さて、どうしたものか。上手く付き合っていく方法はないのでしょうか。

【対策方法】

①　期限を提示する。
⇒一週間以内など先の期日を提示する。いつまでにをはっきりさせることで、相手に督促をさせない。そのかわり必ず守れる期限を提示する。

②　写真整理に時間がかかることを予め伝える。
⇒受け取り側は写真をまとめる労力を知らない人が多いです。その旨をきちんと伝えましょう。

③　安請け合いしない。
⇒根本的な話になりますが、自分から「写真欲しい人は連絡をください」など募らないこと。自分の首を絞めるような種は最初からまかない。

私は絶対に『写真欲しい人は連絡を下さい』と募りません。自分の首を絞めないためです。だからといって送りませんと拒否もしていません。本当に欲しいと感じれば、先方から連絡がくるはずです。

また、いつまでにその写真が必要であるのかを確認します。いつでもいいといわれれば、こちらから期限を設定します。仕事のある身ですので、自分の予定を優先します。しかし、突発的な予定が入ることもあります。万が一締切りに間に合いそうになければ、必ず事前に相談をします。

写真の整理や送付は多大な時間を要します。私は『なるはや』を目指し、試合後一週間以内には送付できるように準備します。相手との信頼関係構築と、試合の熱を冷まさないためです。これができるのは、自分に余裕をもたせたスケジュールを立てているからです。なので、無理はしません。難しい場合は断ることもあります。

自分なんかが撮った写真を欲しいっていってくれているのだから、どうしても断れなくてと考える人もいるでしょう。もちろん『撮らせていただく立場』ではありますが、人として弱者ではありません。被写体と撮り手に上下関係は存在しません。趣味で撮影しているのだから尚更です。双方思いやりをもって接する必要があります。

もし写真を撮ること、送ることが『義務』になっていると感じたら手放してみることも一つの手です。撮らなくなったらあなたの価値がなくなるわけでも何でもありません。単純に楽しめないことの方が辛いと思うのです。それで撮ることがしんどくなってしまったら、元も子もありません。

自分のペースでいいのです。それを崩そうとする人間がいるのであれば、断っていいのです。先ほども書いたように、上下関係なんてありません。思いやりをもって接することができない人に対して、親切にする必要はないのですから、丁重に断りましょう。しんどくなってしまったら手放す。とても大切です。

―――

機材は決してタダではありません。磨いてきた技術も、これまたプライスレスです。写真をまとめる時間だって財産です。

シャッターを切れば、何でも簡単に写真が撮れるように感じるんですよね。だからまとめるのも簡単であると思われがちです。大きな誤りなのですが。

私も今まで何度もこの問題には苦しめられましたが、手放すことを覚えてから随分ラクになりました。無理強いしてくる人もいなくなりました。

何事も自分の予定ありきです。仕事であれば締め切りは必ず守らなければなりませんが、趣味の範囲では違います。人とのやり取りですから、どちらにも思いやりや譲り合いが必要になります。

相手と気持ちの良いやり取りができるように、自分を守ることが非常に大切になります。せっかくの趣味なのですから、苦しまずに楽しめる方法を見つけましょう。難しいものは無理と断る勇気をもって。