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購入者向けショッピングサービス「Pay ID」が目指すネットショッピングの最適化

はじめに

前回の記事では執行役員の髙橋が決済と金融の側面から、BASEグループが目指す「Payment to the People, Power to the People.」の世界観について書いてくれました。今回の記事では、BASEグループとして注力している決済事業の「Pay ID(ペイ アイディー)」について執行役員VP of Productの神宮司 誠仁(じんぐうじ まさひと)がお話しします。

自己紹介

初めましての方も、お久しぶりの方もいると思いますが、BASE株式会社で執行役員VP of Productとして、ネットショップ作成サービス「BASE」と購入者向けショッピングサービス「Pay ID」のプロダクト責任者をさせていただいている神宮司と申します。インターネットが大好きです。
BASEグループとしてのEC・決済・金融の結びつきについては前回、髙橋が記事を書いてくれたので、この記事ではプロダクト責任者という目線から「Pay ID」についてお話しできればと思います。

購入者向けショッピングサービス「Pay ID」について

「Pay ID」は、2021年11月30日に、BASEが運営するショッピングアプリ「BASE」と、BASE100%グループ会社のPAY株式会社が提供するID決済サービス「PAY ID」を統合・刷新し、それぞれの利用特性やアセットを活かして、新たな購入者向けのショッピングサービスとして提供を開始いたしました。
BASEが運営するネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」(ショップ開設数180万ショップ、2022年6月現在)を利用して開設されたネットショップで、ID決済を使って簡単にお買い物ができます。
「Pay ID」のアプリも提供しており、アプリでは気になる商品と出会ったり、好きなショップをフォローして、商品の入荷情報やショップの最新情報を受信することが可能です。

名称とロゴの由来

「Pay ID」は、「ネットショッピングの体験をより良くする」という想いを持った購入者向けのショッピングサービスです。皆さまの日々の生活にあたりまえに存在する“Payment Identity”になれるようにPaymentとIdentityの頭文字を取って「Pay ID」と命名しました。



アイコンも、このサービスが目指す存在をイメージしています。上記の画像のように、”つながる”はショップと購入者の持続的な関係性を構築し、”流れる”は、驚くほどスムーズなショッピング体験を表現しています。

「Pay ID」には「Pay ID決済」と「Pay IDアプリ」があります。「Pay ID決済」を利用すれば、「Pay ID」が導入されているネットショップであればワンタップで決済ができます。「Pay ID」に一度登録しておけば、配送先の住所や決済情報も補完してくれるのでとても簡単にお買い物ができます。「Pay IDアプリ」は、好きなショップをフォローすると新商品やクーポンの情報がプッシュ通知で届いたり、ショップと購入者が持続的な関係性を築けるショッピングアプリです。
おかげさまでID登録者数は増加し続けており、累計900万人(2022年9月現在)を超えています。

「Payment to the People, Power to the People」の実現に向けて

まず、前提として「Pay ID」は、ネットショップ作成サービス「BASE」を利用して開設されたネットショップでお買い物をする際に利用することができる購入者向けのサービスです。

「BASE」は、ネットショップに決済機能がデフォルトで組み込まれたプロダクトで、ネットショップを作成すると同時にビジネスを開始できるサービスです。このため、ネットショップを作成すると同時に複数の決済手段がほぼ自動的に組み込まれます。決済を導入する際、一般的なカートサービスは、ネットショップを作成した人が決済会社と直接契約をする形式が非常に多く、「BASE」のように決済手段が内包されたカートサービスは少数派です。
「BASE」がこのような形のサービス設計になっているのは、ネットショップを作成することがゴールではなく「Payment to the People, Power to the People.」≒”決済を民主化して価値と価値の交換を最適な形にする”という壮大なミッションの実現が僕たちのゴールにあるからです。

そして、「BASE」を使っていただくことで、ネットショップという形で誰でもかんたんに決済まで導入できるようになった昨今、僕たちは「Payment to the People, Power to the People.」を実現するための、さらなるチャレンジとして購入者側のプロダクトを作っていくことにしました。「Pay ID」では、インターネット上でのショッピングをより良くしていきます。

どのようなことをするのか?

1. インターネットに最適化された決済手段の提供

ストレスのないショッピング体験を実現するために、「Pay ID決済」にて、BNPL(Buy Now Pay Later:後払い)を2023年3月中を目処に提供していきます。クレジットカードを持たない人でもストレスなくお買い物ができる決済手段です。将来的にはクレジットカードを持つよりも先にBNPLを利用したことがあるという人たちがどんどん出てくる世界を目指しています。

2. ショッピング体験の最適化

「Pay ID」では、購入前体験と購入後体験の最適化をおこないます。「Pay ID決済」ではWeb・アプリ関係なくスムーズな購入体験を作っていきます。「Pay IDアプリ」では例えば購入後の配送状況の確認やショップとのやり取り、好きなショップの発見やショップのアクティビティが受け取れる機能などのその他の部分を全て最適化します。

3. 外部展開

現在「Pay ID」は「BASE」を利用したネットショップでのみ利用ができるショッピングサービスですが、僕たちが目指しているところは「BASE」内に閉じたものではありません。「BASE」の利用有無を問わず、グループ会社のPAY株式会社が提供するオンライン決済サービス「PAY.JP」と連携を進めていき、「PAY.JP」の加盟店を利用する購入者に向けて「Pay ID」を提供していきます。

Pay IDチームについて

Pay ID事業を手がけているのは小さなチームです。今はまだ小さなチームではありますが、今後は「BASE」と同等かそれ以上に大きく伸ばしていこうと思っている事業なので、さまざまなことにチャレンジしていき、大きなチームにしていきます。引き続きよろしくお願いします!

長々と書いてしまいましたが読んでいただきありがとうございました!

プロフィール

神宮司 誠仁(じんぐうじ まさひと)
1992年生まれ、東京都出身。10代で「おつかい」をするWebサービスを運営開始。2013年12月にBASE株式会社に入社。ショッピングアプリ「BASE」のPMとして「BASEライブ」をはじめとする販促機能開発やコンテンツ企画に従事、2018年4月よりネットショップ作成サービスを含める「BASE」全体のPMを経て、同年6月に同社執行役員に就任。2019年7月よりVP of Productとしてプロダクトのさらなる成長や文化形成をリードしている。

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