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BASE_rainbowのプライド月間の取り組み

こんにちは!BASE株式会社の社内のAllyコミュニティ「BASE_rainbow」リーダーのmunechikaです。

毎年6月は「プライド月間(Pride Month)」とされ、世界各地でLGBTQ+に関するイベントや権利啓発活動などが行われる期間です。
「BASE_rainbow」でも「BASE PRIDE WEEK」と題し、LGBTQに関する社内イベントをコミュニティメンバーが主体となり毎週開催しています!

「BASE PRIDE WEEK」とは

プライド月間にちなみ、「BASE_rainbow」が主体となってBASE社内で開催するLGBTQに特化したイベント群の総称です。
今回は目的とコンテンツ、開催時間を分けて
・Sync Ally
・cafe Rainbow Space
という2種類のイベントを企画・実施しました。
この記事ではイベントの内容と、参加者の反応について紹介します。

1.Sync Ally

「Sync Ally」は実際にAlly活動に参加したメンバーが、活動を通して感じたことや気づきを発信するイベントです。

目的:Ally活動で得た気づきを社内に広げ、Ally活動に関心を持つ人を増やす
開催日程:6月20日 12時〜13時
実施場所:オンライン
参加条件:誰でも参加可能
参加人数:20名前後
今後の開催:7月以降は月1回を目標に開催予定

初回は「東京レインボープライド2023(以下、TRP2023)やこれまでのAlly活動に参加して、私が感じたこと」をテーマに、主にTRP2023の運営に関わったメンバーのうち6名がスピーカーとして参加。座談会形式で4つのテーマトークを行い、その様子をオンラインで全社に配信しました。

座談会にはスピーカーとして6名のメンバーが参加。スピーカーは会議室に集まり、ざっくばらんに語りました。

a.TRP2023に参加して感じたこと

BASEのブースでは、ネットショップ作成サービス「BASE」をご利用くださっているショップオーナー様が多数遊びに来てくださったほか、抽選会にて、「BASE」の取り組みに賛同してくださったショップ様の商品を受け取った来場者の方が喜ばれていて、BASEのメンバーとして非常に嬉しい体験がありました。※
また、TRP2023の会場では同性カップルが手を繋いで歩いていたり、自由なファッションを楽しんでいたり、思い思いの姿でいきいきとしている人たちを見て、ブースに立つメンバーも総じてポジティブな気持ちを感じていたようです。

一方で、TRP2023の運営に参加したLGBTQ当事者ではないメンバーから「TRPには以前から参加したかったが、当事者ではない自分が行ってもいいのかと躊躇していた。会社の協賛がきっかけで、初めてイベントに参加した。はじめて参加したTRPは自身がマイノリティのような気がして少し緊張したけれど、LGBTQ当事者の同僚や友人たちが日常生活の中でこんな気持ちになっていたのかもと、参加して大きな気づきを得られた」といった声も。
視点やコミュニティが変わると、誰もがマイノリティにもマジョリティにもなり得るのだということを皆で話し合いました。

※TRP2023でのBASEのブースでの取り組みは前回の記事にて

b.Ally活動に参加してみようと思ったきっかけ

このテーマでは「知人や同僚を知らずに傷付けていることもあるかもしれないし、視点を増やしたいから」といった、「知ることの大切さ」について多くのメンバーから発言がありました。

c.Ally活動に参加してみて気づいたこと

LGBTQのうちゲイ当事者を公言しているメンバーから「ゲイである自分はLGBTQのうち、ゲイのことしか分からない。トランスジェンダーの人がどんな悩みを抱えているのか、Ally活動を始めるまで知らなかった」といった発言がありました。
LGBTQのなかでも様々な属性の人がいるし、SOGIの視点も含めるとカテゴライズすること自体が難しいのでは、といった意見もあがり、他人を属性ではなく「その人」として扱うことの重要さや、多様な視点を取り入れながら自分自身の価値観をアップデートしていくことの重要さについて皆で話し合いました。

d.これからどんな活動をしてみたい?

マイノリティをテーマにした映画鑑賞会などの気軽に参加できるコンテンツと、社会課題としてのマイノリティを考えるコンテンツと、様々な切り口のイベントを企画し、より多くの人に多様性やマイノリティに関するトピックへ関心を持ってもらいたいという意見が上がりました。多様性の受容はイノベーションにつながるとも言われており、私たちが日々取り組むサービスの向上にも役立てていけると良いなと考えます。

様々な部署から、リアルタイムでは約20名ほどのメンバーが視聴してくれました!
アーカイブ配信も行う予定です。

 2.cafe Rainbow Space

「cafe Rainbow Space」は多様性について気軽に話せる場所を社内につくることを目的とした取り組みです。
「BASE_rainbow」のメンバーがオフィスの一画にあるカフェスペースに集まり、訪れた人と、おやつや飲み物を片手に多様性について語り合います。

目的:多様性について気軽に話せる場を社内に作る
日程:6月8日、16日、22日、30日の各日19時〜20時(全4回)
実施場所:オフィス内の休憩スペース
参加条件:誰でも参加可能
参加人数:各回 5〜10名前後
今後の開催:7月以降は月1回を目標に開催

6月はLGBTQに対する理解促進をメインテーマにしました。
LGBTQ当事者を公表して活動しているメンバーがホストとなって、参加者の質問に答えたり、当事者としての想いをざっくばらんに語りました。

カフェスペースには、ジェンダーやセクシュアリティに関する説明資料や、LGBTQ当事者メンバーのSOGI(Sexual Orientation , Gender Identityの頭文字を取った言葉で、性的指向と性自認の組み合わせを表す言葉)を説明するパネルを用意し、性のあり方は誰もが自由であっていいこと、SOGIの視点では誰もが当事者であることを伝えました。

LGBTQ当事者を公表するメンバーは、自身のSOGIを説明するプロフィールパネルを作りました。
自分のSOGIと向き合ってみると、SOが私と同じゲイのメンバーでも色の塗り方が微妙に違っていたりして、SOGIのあり方は十人十色だと改めて実感しました。

※本取り組みは社員のSOGIのカミングアウトを促進するものではありません。Allyコミュニティ所属メンバーのうち、自らのSOGIおよびLGBTQ当事者であることを公表しているメンバーが、社内におけるLGBTQの理解促進を目指し、コミュニティ活動として自発的に行っている取り組みです。

運営としては各回1時間程度の開催予定だったのですが、SOGIの話からそれぞれのお気に入りファッションやクィア映画の話まで想定以上に盛り上がり、毎回延長して交流を楽しみました。

参加者からは「LGBTQやSOGIについての理解が深まった」「自分自身の性についても考えるきっかけになった」という声のほか、「純粋に楽しかった」「社内で多様性について話せる場があるのが嬉しい」といった声も多く、多様性を軸に普段接点のないメンバー同士が気軽に交流できる場としても良い機会になったのではと思います。

各日、たくさんのメンバーが参加してくれました!

さいごに

「BASE PRIDE WEEK」で行なった2種類のイベントは、7月以降も様々なテーマを設定して月1回を目標に継続開催していく予定です。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
「BASE_rainbow」はまだまだ色々な取り組みを始めたばかりで試行錯誤している段階ですが、より多くの人を巻きこみ、より多くの人をエンパワーメントできるよう、継続して取り組みを続けていきます。


プロフィール

棟近 直紀(むねちか なおき)
BASE プロダクトデザイン部 UI/UXデザイナー・BASE_rainbowリーダー
山口県出身。大学卒業後、農業資材メーカーを経てパーソルキャリア株式会社へ入社。デザイナーとしてアルバイトメディアのリブランディングや法人向け転職サービスのプロダクト開発に参画。社内有志のLGBTQ Allyコミュニティを設立し、Ally活動を始める。2022年11月にBASEへ入社し「BASE」プロダクトの体験設計、UXリサーチ、UIデザインを担当。有志メンバーと共にAllyコミュニティ「BASE_rainbow」を設立。
@munechandesuyo