学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.12 死にかけたホテルを救え!? 〜大番狂わせ〜
終わったんだ。
誰もがそう思ったはず。
そして誰もが、
この後続く展開を予想だにしなかっただろう…。
翌朝、7時半に目が覚める。
いつもの掃除をしたり、朝食を出したり、朝の音が聞こえない。
まさか、もうみんないなくなってしまったのか!?
ベッドから飛び起きて、下に向かう。
いや、普通にいたよ。ただ、静かに引っ越し作業をしていただけだった。
とりあえず、みんながまだいたことに安心して部屋に戻り、朝の支度を始める。
支度が終わり下に降りると、
レストランの中でホテルオーナーとホテルオーナー唯一の相談相手の親戚、建物の大家とその秘書が対談していた。
建物大家の秘書は10年以上ラオスに住んでいるパキスタン人で、
人を騙すのが得意、らしい。
見た目のイメージはガマガエル。
重鎮が集まって、最後の引き継ぎかな?
自分にはもう関係ない。
今日は引っ越しだ。彼が迎えに来てくれるまで今まで通りの仕事をしよう!
最後の宿泊台帳の記録をエクセルに移して、データとして保存をする。
少しして、ホテルオーナーの親戚が出てきた。
ホテルオーナーの親戚
「カイト、まだ出ていかないでここにいてくれ。」
カイト
「え?」
ホテルオーナーの親戚
「とりあえずこのままステイして」
何が何だかわからない。頭の整理もつかない。
話が終わったようだ。
重鎮たちが出てきた。
ホテルオーナー
「カイト、続けるぞ、、」
レストランがオープンアゲインした(笑)
オーナー勢や外野はみんな喜んでいる。
スタッフは特に気にしてない(笑)
続けられることにホッとしている自分を傍らに、
心からは喜べない自分がいる。
エアコンよ。
どうすんのよ?エアコンつけたからには、部屋単価上げなきゃいけないよ。
でも、上げてお客さんが来なくなったら?
なんでお客さんのいない3階からつけなかったんだ。
お客さんがゼロになる可能性だって出てくるんだぞ。
なんで万が一を考えて行動しないんだ。
それに、大家勧告で即退去の契約書がある限り、
このまま続けたってまた崩される可能性もある。
この状況を作り出したホテルオーナーへの不満が溜まり続ける。。。
× fin. → ○ to be continued…
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