見出し画像

創業25年目を迎えたバスキュールが、なぜいまポッドキャストを始めるのか?

おかげさまでバスキュールは、2024年1月に創業24周年を迎えることができました。そんな我々バスキュールが先日新たにスタートしたのが、ポッドキャスト番組「バスキュールのポッドキャスト」です。

プロジェクトデザインスタジオ・バスキュールがお届けするトークプログラム「バスキュールのポッドキャスト」。
「Play with future」を掲げ、未来の体験づくりに取り組む我々バスキュールのメンバーが、時にゲストの方もお呼びしながら、 
ワクワクする未来を作り出すクリエイティブのあり方について考えていく番組です。

番組紹介文より

(↑この番組紹介文をもとに、AIがつくってくれたドープなラップ調ジングルもぜひお聴きください!)

活動25年目に突入したバスキュールが、なぜいまポッドキャストを始めるのか。このnoteでは、ポッドキャストでお話しした内容を、備忘録的にまとめていきたいと思います。


ポッドキャストを始める動機

バスキュールが音声コンテンツに取り組むことになった背景には、以下のような課題感がありました。

課題① バスキュールのことをシンプルに説明するのが難しくなってきた

2000年に創業したバスキュールはデジタル広告を主戦場とし、2010年頃までFlashの技術を駆使したインタラクティブコンテンツの制作に取り組んできた
2010年代以降、IT・デジタル技術が社会の隅々にまで浸透していくことで、培ってきたインタラクティブな体験づくりのスキルが活かせる舞台が一気に拡大。メディア、イベント、エデュケーション、スポーツ、都市、モビリティ、そして宇宙へ。PCやスマホのスクリーンを飛び越え、リアル世界へとクリエイティブ領域を広げてきた
クリエイティブの領域が拡大し、アウトプットの種類も多様化したことで、バスキュールを定義する言葉の抽象度が高くなりがちな傾向に。その結果、自分たちのことを対外的に説明することが難しくなってきた

課題② 社内における共通言語をつくる必要性を感じていた

現時点では、バスキュール独自のクリエイティブアプローチやメソッドを十分に言語化できておらず、暗黙知となってしまっている部分が多い
創業から20年以上が経ち、スタッフの世代や社歴、経験などが多様化していく中で、改めて社内における共通言語をつくっていく必要性を感じていた

課題③ プロジェクトの長期化によって、発信の機会が減っていた

・Flash全盛の2000年代、毎月のようにコンテンツを制作・リリースしていた頃は、クリエイティブの成果物を通して、バスキュールのことを知ってもらえることが多かった
・プロジェクトの規模が大きくなり、ローンチまでに数年かかるような長期プロジェクトも増えたことで、アウトプットを通じてバスキュールのことを知ってもらう機会が減少した

これらの課題感や問題意識をもとに、「バスキュールのポッドキャスト」では、以下の3つを目的として設定することにしました。

目的① バスキュールのことをしっかり言語化したい

このポッドキャストを通じて、「バスキュールとはなんぞや」ということを自分たちで改めて考え、言語化する作業と向き合ったり、
プロジェクトに伴走してくれる編集者の原田優輝さんや、お招きするゲストの方たちの視点を通して気づきを得たりする中で、
できれば本を一冊書けるくらいのレベルまで、自分たちの思想やアプローチを言語化・体系化する機会にしていきたい。

目的② 社会との接点を増やしたい

成果物を発信するだけではなく、現在進行系のバスキュールの取り組みや挑戦していることを知ってもらうとともに、
「こういうことをやってみたい」という妄想レベルのアイデアなどを発信していくことで、新しい人や領域・業界との出会い、新しいプロジェクトを生み出す機会につなげていきたい。

目的③ 自分たちの思考を記録しておきたい

来るべきAI時代には、自分たちの思考をたくさん出力し、データとして記録しておくこと自体が大きな価値になるはず。
ポッドキャストの音声データをもとに、AIを活用して書籍をつくったり、仕事のパートナーとなるバスキュールAIをつくるなど、
このプロジェクト自体を、AI時代ならではの言語化、コンテンツ編集・製作のアプローチにトライする実験の場にしていきたい。

番組を通じて伝えたいこと

ここまでの話をまとめると、「バスキュールのポッドキャスト」では、
「現代に即したアプローチで自分たちのことを言語化し、社会との接点を増やしていく」ことを目指しているということになりますが、
バスキュールのことを言語化することは、僭越ながら世の中にとっても価値があることなのではないかと思っています。

さまざまな課題が複雑化し、未来の予測が難しくなっている現代は、従来の方法が通用しなくなり、誰もが新しいチャレンジに取り組む必要がある時代だと言えます。
こうした「VUCA」の時代に先駆けてバスキュールは、「KIBO宇宙放送局」や「MeteorBroadcaster」など、前例のない新しい体験を提供するプロジェクトをたくさん立ち上げてきました。

KIBO宇宙放送局
宇宙をあらゆる人々に開放する、宇宙ライブエンターテインメントプロジェクト。国際宇宙ステーション (ISS)に、宇宙と地上を双方向につなげるライブ番組スタジオを開設した。
MeteorBroadcaster
流れ星を見つけた時のときめきを多くの人と共有するために開発された、リアルタイム流星観測システム。

これらの活動を通してバスキュールは、「成果物」だけにとどまらない、さまざまな「成果」を積み上げてきたという自負があります。

これまでの活動を通じて得られた成果

個人の妄想や好奇心を起点に、みんながワクワクできるビジョンを描き、たどり着きたい未来を先回りしてプロトタイプすることで、新たな可能性を社会に示してきた。
数々の共創パートナーとともに未踏の地に踏み出し、道なき道を手探りで進み、数々の失敗の経験を糧としながら、ありたい未来に至るまでの道筋を描くプロジェクトデザインのノウハウを蓄積してきた。
前例のないチャレンジばかりを続けることで、未知の領域や業界でプロジェクトを実現させるプロフェッショナルになっていた。
Flash全盛時代から培ってきたインタラクティブな体験づくりのスキルが、デジタル活用が進んでいない領域でこそ発揮できるということを示してきた。

道なき道を手探りで進む過程でたくさんの失敗も経験してきたのですが、それらもすべて自分たちの糧になっています。
こうした自分たちの取り組みをポッドキャストを通じて言語化していくことは、これからの時代のクリエイティブの可能性を示すことにもなるのではないかと考えています。

ポッドキャストを聴いてほしい人たち

「バスキュールのポッドキャスト」では、クリエイティブ業界の方はもちろん、イノベーション創出などの新たなチャレンジに取り組まれているビジネスパーソンの方のお役にも立てるようなヒントをご提供していきたいと思っています。
現時点で想定しているリスナー層は、こんな皆様です。

想定リスナー①これからの時代のクリエイティブのあり方に興味がある人

バスキュールは、インターネットの黎明期からこれまでにわたって、常に最新のテクノロジーを活用しながら、新たな体験づくりに取り組んできた。
そうしたクリエイティブのあり方に興味を持ち、自分でもチャレンジしてみたいと考えている人たちに価値ある情報を届けていきたい。

想定リスナー②クリエイティブとビジネスの新しいつなぎ方にトライしている人

これまでの方法論が通用しなくなっている時代において、クリエイティブとビジネスの新しいつなぎ方やマネタイズのアプローチが求められている。
クリエイティブとビジネスの橋渡し役として、新たなチャレンジをしようとしているプロデューサー的な視点を持つ人たちのヒントになるような話をお伝えしていきたい。

想定リスナー③事業会社で新たなチャレンジに取り組んでいる人

広告コミュニケーションがバスキュールの主戦場だった時代は、企業の宣伝部や事業部の方とやり取りすることが多かったが、近年は、新規事業開発やR&D関連の部署の方とお付き合いする機会が非常に増えた。
事業会社に属し、イノベーション創出や社外との共創を生み出そうとしている方たちにも勇気を与えられるような番組にしたい。特にこれまで接点のなかった業界の人たちにはぜひ聴いてほしい。

3つの柱でコンテンツを展開

次回以降、本格的にスタートする「バスキュールのポッドキャスト」では、以下の3つをコンテンツの柱に据えていく予定です。

1.「バスキュールとはなんぞや?」を言語化していく回

このポッドキャストのミッションであり、主軸となるコンテンツ。各回に設定するテーマを、バスキュールのメンバーたちのディスカッションを通じて言語化していく。一定の期間(1年くらい?)かけて完結させたい。

2.バスキュールの「今」を発信していくカジュアル回

バスキュールがいま取り組んでいることや興味を持っていること、企てていることをカジュアルかつタイムリーに発信していきたい。メンバーはテーマによって変わるかも!?

3.ゲストの方とのトーク回

プロジェクトをご一緒しているクリエイターや、バスキュールが気になっている方をお招きする回。専門分野のお話を聞きながら一緒に何かを企んだりするとともに、第三者の視点からバスキュールのことを考える機会にもしていきたい。

以上、「バスキュールのポッドキャスト」を始める理由や目的、番組の概要、今後の展望などをまとめてみました。
今後もnoteにはポッドキャストの収録内容を、「言語化」の記録として、
または未来のバスキュールAIのための学習データとして留めていくつもりです。番組本編の更新とともに、ぜひこちらもチェックしていただけると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

[編集協力]原田優輝(Qonversations)


番組の感想や質問をお待ちしています

X(Twitter)で「#バスキュールのポッドキャスト」をつけて、番組の感想や質問、話してほしいテーマなどをお寄せください。また、番組をフォローいただけると嬉しいです。
📻 Spotify
📻 Apple Podcasts




バスキュールではワクワクする未来を一緒につくる仲間を募集しています。未来の体験を一緒に考え、カタチにしていくことにチャンレジしてみたい方、ぜひコンタクトください。


また、バスキュールへのお仕事依頼や協業のご相談もお待ちしています。まだ明確な依頼内容がない状態からでも、ワクワクする未来を描くために、まずはお互いを理解し合うところからスタートできればと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?