小さな蝶の羽ばたき

画像1 11月25日。玄関を出たところ、アパートの廊下にいた蝶。この日の気温は日中でも6~7℃しかない寒さ。
画像2 僅かな力を振り絞るように、ゆっくりと羽ばたきを繰り返す。誰かに踏まれては困るので、手のひらにのせて安全な場所に移動させようとしたら、弱々しくも抵抗して、私の手から羽ばたいて、ぽとりと落ちた。
画像3 心配したけれど、さっきより安全な場所だったので、少し安心して、しばらく静かな羽ばたきをそっと見ていた。羽をよく見ると、右側も左側もぼろぼろに傷ついていた。ゆっくりだけど、精一杯の羽ばたき。たぶん、この子の命はもうそう長くはないだろう…。仕事から帰って、深夜帰宅したら、羽を閉じて横たわっている蝶がそこにいた。しんみりとして、信じたくない気持ちで、その姿を見つめた。昼間に見たあの羽ばたきの美しさは、 きっと私はこの先も忘れないだろう。

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