パワークエリで効率化〜2つのシートを合わせる、比較する〜
ご覧いただきありがとうございます。
今回は2つのシートを合わせる方法をより詳しくご紹介いたします。
こんな作業の時にお使いください。
前回と今回の参加者との比較
事前登録と参加者を比較
会社の顧客データと参加者の比較
VLOOKUPでこれらをやる方も多いと思います。しかしこんな時にパワークエリを使うと便利で効率よく比較が可能です!
今回使用する主な機能はクエリのマージ。下記でやり方をご紹介してますのでそちらも参考にしていただけると幸いです。
3つのパターンにわけて手順の紹介
それでは、どんな作業がやりたいか3つのパターンに分けてご紹介します。どのパターンでもマージを使えばほとんど同じような感覚ですぐに出来ますよ!
わかりやすいように2つのシートを仮に表A、表Bと表記します。
4.はリストにミスがないか、誤字やスペースで2つのシートを合わせられないことがないか調べる際にとても便利なのでぜひ知っておいてください。
表Aのリストに表Bのデータを追加したい
(表Aになく、表Bにはあるデータは不要)表A、表B両方に共通するデータのみ使用したい
(どちらか欠けている場合は不要)表A、表B両方のデータを抜けなく使用したい
(どちらかが欠けていたらそれがわかるようにしたい)表A、表Bのどちらかにしかないデータを抜き出したい
(共通するものは不要)
1は参加者(表A)に顧客リスト(表B)をあてるようなイメージです。顧客リストから必要なデータを取り出したり、リストにない新規顧客をピックアップできます。
2はそのままですね。3つ以上のシートで全てに共通するものをピックアップも出来ます。全部に当てはまる見込み顧客を抜き出す際や皆勤賞のピックアップにどうぞ。
3は2つのイベントにどちらかに参加したのか両方参加したのか、どのような結果だったのかを一つの表にまとめる際に便利です。私は複数のイベントごとに比重をつけて、顧客の重要度に順位づけを行う際に使用した経験があります。
4は先ほど述べた通り、2つの表の相違点を見つける際なんかに便利です。
前置きが長くなってしまいました。
次から実際の手順を紹介していきます。
1.表Aのリストに表Bのデータを追加したい
こちらはマージを使えば作業は1つ、簡単です。
「クエリのマージ」を選択し、対象の表、合わせる列を選んだ後に、結合の種類で「左外部」を選びましょう。デフォルトで「左外部」に設定されております。
シートの右端に新しい列が出来ておりますので、列見出し右のボタンをクリック必要な列を選んで完了です。
「元の列名をプレフィックスとして使用します」のチェックが入っていると列名の頭にクエリ名(シートの名前)が入ります。
VLOOKUPで複数行追加する時には、是非代わりとしてマージを活用下さい。
2.表A、表B両方に共通するデータのみ使用したい
こちらもすごく単純。
「クエリのマージ」から1と同様対象の表、合わせる列を選びます。結合の種類から「内部」を選択したらあとは1と同じ手順です。
1の手順の後に空白行(null)を消すことでも同様のデータが作れますが手間を一つ減らすことが出来ます。
3.表A、表B両方のデータを抜けなく使用したい
3の場合はマージした後に一手間加えることで抜け漏れのない統合が出来ます。
まずは1.2.同様マージです。「クエリのマージ」から表、列を選んだら、結合の種類から「完全外部」を選択します。1.同様に列を展開したら第一段階は完了です。
そこから合わせた列を1つにしましょう。「列の追加」タブから「条件列」を選択します。ダイアログが出てくるので下記手順で入力しましょう。長いですが作業自体は単純で簡単です。
手順こそ多いですが割とすぐに、統合された列が作成されます。
新しく出来た列を右クリックし「移動」→「先頭に移動」で移動させて、統合に使った列は削除しておくと不要な列がなくなり見やすいです。
閉じて読み込みを押せば「null」は表示されなくなります。「null」の部分に一括で文字を入力したい際には列を選択(複数列でも可能)し、「変換」タブから「値の置換」で「null」を希望の文字列に変えましょう。
4.表A、表Bのどちらかにしかないデータを抜き出したい
4.は一見するとあまり使う場面がなさそうですが、2つの表の相違点を探す際に便利です。
まずはマージですが「クエリのマージ」右側のプルダウンから「新規としてクエリのマージ」を選びましょう。
これまで同様表、列を選んだら、結合の種類から「左反」を選択します。新たなクエリが出来ますので1.同様に列を展開します(この時列は全て展開しておきましょう)。
次に元のクエリに戻り同様に「新規としてクエリのマージ」を行います。この時結合の種類は「右反」を選択し、他は全て同じ手順です。
これで表Aにしかない、表Bにしかないデータが抜き出せました。
次に2つのクエリを1つに結合します。「クエリの追加」を選択し、作成した2つのクエリを選びましょう。同一の表にデータが並びます。
あとは条件列を3.と同様の手順で追加して「閉じて読み込み」をします。
条件列部分を並び替えすると誤字脱字が見つかりやすいですよ。
また、マージの際には複数列を合わせる条件として選択することも可能です。
「Shiftキー」を押しながら列を選択するだけで出来ますが、その際は順番も大事です。必ず同じ順番で列を選びましょう。
以上で今回はおしまいです。
長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。
またパワークエリの紹介していきますので、是非ご覧くださいませ!
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