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Bar におけるつまみ考察①

はじめましての方ははじめまして。神楽坂Bar Tarrow'sの主です。

現在絶賛5月6日まで休業中ですのでnoteを始めてみました。この記事が2つ目です。どうか素人のバーテンダーが適当に書き連ねている文章ですのでお見苦しいかもしれませんがお付き合いくださいませ。

過去に主が書いたフェイスブックの記事から

「Barにおけるつまみ考察」その1です。つまみといっても色々ありますし、またバーといっても色々な価格帯やら雰囲気やらですので、まったくつまみの無いバーもあればパスタやピザ、はたまた数千円もするカツサンドが名物のバーなんてのも存在します。

今回は以前主がフェイスブックになんとなく書き連ねた「バーのつまみ」についての超個人的な思いというか思いつき?を再度この場で掲載させていただこうと思います。(当時こんな事書く時間があるくらい暇だったんですねww)それでは以下加筆修正ありの過去の思い出記事となります^^;

()内は解説というか。

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Barにおけるつまみ考察。

今日は暇でしたので、どうでもいいような大事な様な事を日がな一日考えておりました。(※当時主は白金台のバーにて店長をしておりました。)

バーで出してOKな乾き物の線引き」について。

先に個人的にOKな物とNGな物を。

ナッツ類→OK   ビーフジャーキー等の肉乾物→OK

鮭とば→炙ると臭いけどアイラには合いそう。OK

えいひれ・貝ひも→個人的には大好きだけどなんかNG。

あたりめ・イカ系→なんとなくNG。

おかき類→OK

と、まぁなんとなく書いてみました。

ナッツにしてもいわゆるミックスナッツはOKだけど、塩豆とか、揚げてあるカレービーンズとかはちょっと・・・とか
、色々あるとは思うのですがね。

えいひれや、あたりめには居酒屋的なイメージが強いので、あまり置かないバーが殆どだと思います。一週回って、あえてオーセンティックなバーで出てくるのも粋な感じがしないでもないですが。(実際主が修行していた頃の銀座の名だたるバーでは結構この類のおつまみもでてきたもんです)

バーを構成する要素は色々あると思うのですが、どんなつまみが出てくるかってのも大事な要素だと思うのですよ。

例えば、ナッツですけれども、ミックスナッツにおかきが混ざっている奴ありますよね?あれってなんか「下級」のミックスナッツっぽくないですかね?僕だけですかね。
他にも、ピーナッツが入っている物も「下級」な気がします。
いわゆる「高級ミックスナッツ」の中身って、カシューナッツ、アーモンド、くるみ、マカデミア、ピスタチオあたりが入っている感じです。

「おお、ここはマカデミアナッツが多目に入っているからいいバーだな!」なんて事は無いかもしれませんが、そういう印象を与える事もないとも言えない。(これも古い話ですがピスタチオって出始めの頃高級感ありましたよねえ)

最近じゃ燻製ナッツですとか、ウイスキーで香りを付けているナッツなんかも出てきたりしますね。あれあまり好きじゃないですけど。

あるバーではなんでも「自家製」ってうたい文句が付いてきてたりして、「自家製鴨ジャーキー」ですとか、なかなか魅力的な響きに感じませんかね?面倒なのでやりませんし、既製品以上のクオリティを出す自信もありませんが。(これは今でもこう思っております。既製品を越えない自家製はあまり好きじゃないです)

レギュラーメンバーにえいひれとかあたりめはナシだけれども、たまたま伊豆に旅行に行って来て、「美味しいえいひれ買って来たんでお召し上がりくださいよー!」なんてのはアリだと思ったりもします。勝手なもんです。

とまぁ、色々のたまっていますけれども。
昔ながらの洋酒酒場では和洋折衷の色々なおつまみがありまして、オイルサーディンやらレーズンバター。ナッツも昔はなんでも揃う物では無かったので塩豆とか揚げたソラマメなんかも出していたのでしょう。(レーズンバターは今でも自家製です。オイルサーディンは竹中が一番すきですね!)

「甘いもので酒が飲めるか!!」なんておじさまも多い時代だったのでしょうけれども、今では「ウイスキーにチョコレートは抜群だね!」なんておじさまも少なくない。(最近は虎屋の黒糖羊羹おもかげをお出ししています)

おもかげ

時代が変わって、酒場の様相も変わってきましたが、昔のマスター達がなるべく洋酒酒場の雰囲気を壊さぬよう、且つお客さんの要望に応える形でしょっぱいおつまみは何がいいんだろうね?なんて試行錯誤していたのが目に浮かんできます。

オイルサーディンなんてのは缶ごと火にかけてチンチンに熱いやつに醤油を一さしして…ジュワッ。うまそうですね。

オイルサーディン

どうせならピーナッツも軽くバターでいり直して、うちわで冷ましてパリッとさせた出来たてのバタピー!なんてのも美味しそうでしょう?

「ベネズエラ産のカカオ70%のクーベルチュールでございます」、なんてのもいいけれども植物油が冷えて白く固まっちゃってるハーシーズのキスチョコなんてのも雰囲気あっていいじゃないですかね?昔はチョコといえば高級なのはハーシーズでしたよね?古いですかそうですか。

ガトーショコラなんてあまり聞きなれない時代はチョコレートケーキといえばTOPSのくるみ入りのやつでしたよね?
これも古い話ですかそうですか…。

「大人の琥珀」なんていうウイスキーエキス入りの高級ポッキーも出ています。一昔前のスナックあたりじゃクラッシュアイス入れたグラスに普通のポッキー突っ込んで、それで水割り作る時のマドラー変わりに!なんて光景も珍しくなかったんじゃないでしょうか?

僕は父親の後ろにくっついて見ていただけの「昭和の酒場の光景」を今でも少しだけ自分の居る場所に反映させていきたいと思っていたりするのです。

洒落てるだけじゃ酒場じゃない。ちょっと乾き物、凝ってみようかな。と、5時間も6時間も考えてこんなレベルの結論しか出せなかったのです。

というお話。


すみません、長くて

いやあ。文才は今と変わりなく成長があまりありません。でも数年前の自分ですが、今も変わりない感じです。チョコレートも良いですが、少し繊細な味わいのシングルモルトウイスキーや、スモーキーなテイストのウイスキーには虎屋の黒糖羊羹「おもかげ」は抜群の相性を見せてくれます。油分がないのがいいのかもしれません。酒の味がはっきりする。

今現在、Bar Tarrow'sで自家製で出している物は「レーズンバターサンド」と「オレンジピールチョコレート」だけです。他は近隣のシェフや友人に仕込んでもらっている「バスク風チーズケーキ」だったり「マール風味のショコラテリーヌ」だったりします。

ちょっとつまみの話、もうひとつお話したいことができたので次に続かせてください^^;


Barにおけるつまみ考察②へつづく


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