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紆余曲折したからこそ得たもの

こんにちは!もしくはこんばんは!個人制作のゲームクリエイターとして活動しているまること申します!今回のお題はコレ!ドーン!「紆余曲折したからこそ得たもの」。こちらについて書いていこうと思います!書いてるうちに脱線するのはいつもの風物詩かもしれないのでご了承ください…。

前置き


僕は高校を卒業したらゲーム開発を学ぶべく専門学校へ進学したかったのですが、父親が大学至上主義で超・強制的に大学に行かされました。現役で入った大学は半年後に勝手に中退してるんですけどね…。

入った大学は中退して、どうしてもゲーム専門学校へ行きたいと訴えたけどダメでした。翌年、別の大学に入り直しさせられました。しかもまったく興味も関心もない文系学部大学。学力が無いというか受験するモチベーションがなかったので…。

やりたいことから遠ざかった悲しみ

中学時代は初代プレステ版「デザエモン+」、高校時代は「RPGツクール3」でゲーム制作に明け暮れた僕は、高校卒業したらゲーム専門学校へ行き、ゲーム会社へ就職するという青写真を描いていました。なのでそれが叶わなかったのは辛かった。

もちろん自分が思ってた通りに進学できたら、ゲーム会社に就職できたかは分からないけど、挑戦すらさせてもらえなかったのは悲しかったです。

文系学部の大学へ。そして骨抜きになる

親に無理やり行かされた大学は文系学部のところでした。というか学力がないから大学を選ぶ余裕などなかったけど、とにかく大学であればどこでもいいみたいでして・・・。

その学部では政治、経済、社会学、法律など、幅広く学べるという所でしたが、いかんせん興味がなく、4年を通して自ら積極的に勉強することはありませんでした。

ただ父親は、僕がまた大学を辞めてしまう心配をしたみたいで、大学を卒業したらゲーム専門学校へ進学していい、とも約束してくれました。なのでとりあえず興味がなくても卒業だけはしようと…。

しかし、ただ卒業するだけのために通う大学生活は長すぎました。興味のない分野の勉強は僕の学習意欲を刺激することはなかった。これが仮に少しでもゲーム制作にプラスになるような講義があったら違ったのかもしれないけど、憲法を習っても絵は描けないし、民放を勉強してもプログラミングはできないですから…。

それでも大学生活は3年目の秋になり、周りは就職活動を開始しだす!自分は卒業後はゲーム専門学校へ進学するつもりだったので最初は就職活動はしませんでした。しかしふと思った。この時点から卒業までまだ1年半もある、と。あと1年半も勉強した上でまた専門学校で勉強しないといけないのか・・・と。

なんというか、完全に勉強することに、いや、学生でいる事に疲れていたのかもしれません。自分も就職する方向に舵を切りました。あの時は専門学校生として勉強をする道より就職する方がはるかに気が楽だと感じてました。

いや~、なんというか環境は人を変えてしまうのか・・・?それまでの大学生活は僕のゲームクリエイターとしての魂を奪うには十分な環境だった。あるいは、実はそこまでゲームクリエイターになりたいとか、ゲーム会社で働きたいとは思ってなかったのか・・・?今となっては答えはでず。

失われた20年

ゲームクリエイターになりたいと思った18歳高校生が実際にゲームクリエイターになるための学習を開始するまで20年、実際にゲームクリエイターとして活動(独立ですが…)するまで22年掛かりました。

それまでは主に肉体労働で日々肉体をすり減らしてきました。転職回数でいうと7回。いずれもゲームとはまったく無関係のところばかり。学歴も職歴も肉体もボロボロで、人生に生きる希望は持てませんでした。早く定年退職して働かない生活がしたい…そればっかり考えてましたから。

もしUnityに出逢って個人でゲーム制作をする道を見つけなかったら、本当にksな人生だったと思います。18歳からUnityと出逢う38歳までの20年、本当に無駄に使ったなぁと思いますから。

回り道をしたから学んだこと

資格試験の勉強から見つけたこと

僕は大学は文系学部出身でした。そこで学んだことは政治、経済、社会、法律などをまんべんなくって感じでしたが、はっきり言って何の役にも立っていません。というかまともに勉強してこなかったので覚えてないだけかもしれません。大学で民法を習ったはずなのに、宅建の資格を取る時に民法を勉強したときは完璧に初学者でしたから!

今、「宅建」の名前がポーンって出てきたのでついでに書きますが、肉体労働が嫌で脱出すべく宅建を取って不動産屋で働こうとしたこともありました。いざ取って就職すると不動産業界ならではの空気についていけず結局辞めることになるわけですが、この宅建合格の体験は後の僕に大きな影響を与えることになりました。

宅建に合格したのが28歳のときでしたが、それまでまともに勉強したことがなく、そもそも勉強の仕方というものが分かってなかったのです。勉強の仕方というのは、個人差はありますが、ざっくりいうならテキストを読み、過去問を解いて、解らなかったらテキストに戻ってから、また過去問を解く…を繰り返すのが王道だと思います。資格試験の勉強なら、まずこのやり方でいいと思います。そんな王道のやり方が28歳まで解ってなかったのです。

そんな王道の勉強方法に気づくと共に、勉強したいと思えることに出合うと、自分もしっかり勉強するんだな、勉強できるんだなと実感しました。当時でも宅建は合格率17%程度だったので決して楽な試験ではありませんでしたから、しっかり対策立てて行かないと合格はまず無理でしたから…。

宅建そのものは今ではまったく役に立ってませんが、宅建を通じて自分にあった勉強方法を見つけることができました。これも、回り道をしたから学んだことの一つと言えます。希望通り進学できて順調にゲーム業界に行けてたら、自分にあった勉強方法なんて、見つけることができなかったかもしれませんから(もちろん必要なことは都度勉強していくんでしょうけど…)。

過酷な環境だったからこそ得たもの

僕は主に肉体労働に従事していました。仕事内容も過酷でしたが、最後に勤めていた会社は「人」の部分でも過酷でした。詳しいことは別の機会にして、さらっと書くとワンマン社長の会社だったというべきか。その社長が僕の実兄というのが更にややこしい。僕が入社した時点ではまだ父親が社長をしていたので、何とかできてた部分が大きかった。

元社長の息子と言えど、兄貴が社長になると兄弟だから優遇なんてことはなかったですから。これを書いてる今でも、思いかえすと辛い記憶が蘇るのであんまり思い出したくないけど、とにかく辛かったですね。

ただ、辛かったからこそ、そこから脱出したいという気持ちが大きくなりました。だから、まともな会社でちゃんとした待遇で働けていたら手を出してなかったであろう分野の世界を知ることができたとも言えます。

まともな会社で働いてたら知ることのなかった知識のおかげで、給料以外からの収入をゲットする仕組みが作れて、今こうしていられるのですから皮肉とも言えますね…。

会社以外からの収入源を確保したからこそ会社に依存する必要がなくなった。なんなら何もしなくても生活が成り立つ状態にあります。だからこそゲーム業界未経験ゲーム制作初心者でも、個人制作ゲームクリエイターとして独立するというクレイジーな行動ができたわけですが。

もし希望通り進学できて順調にゲーム業界に行けて、不満なく働けていたら、給料以外の収入源を確保しようって考えに至らなかったでしょう。

過酷な環境に身を置いていたからこそ、今の環境(=生活が保証された状態でゲーム制作に専念できる環境)を手に入れたとも言えるので、そう考えると、決してこの20年も無駄ではなかった・・・?もう味わいたくはないけど!

紆余曲折も決して無駄ではない?

僕は高校卒業後にゲーム専門学校へ行けなかったあたりから、人生の歯車が狂っていきました。ただ、ゲーム業界へ進むことができなかったからこそ学んだこと、経験できたこともあったのも事実。だから決してこれまでの人生、無駄ではなかったと言えるのかもしれません。

ただし!!紆余曲折なんてしないで済むならそれに越したことはありません。僕は自動的に入ってくる収入源(=生活の保証)を確保したから個人制作ゲームクリエイターとして活動できているわけですが、その代わりに本来20年で得ることができたはずのゲームクリエイターとしての知識、スキル、経験が無いわけです。

もし、ゲーム業界で20年働いた上で独立したら、違った展開になっていたでしょう。その場合、自動的に入ってくる収入源は無いけど、それ以上に稼げるから、そんな収入源なんて必要ないかもしれませんから。

大事なのはこれから?

やりたいことができる、行きたい道にストレートに行けるならそれに越したことはない。しかし、順調に進めたら学ぶことのなかったことを学べたのもまた事実。そうは言っても、友人と話してたりするとつい順調に行けなかった過去の事をぼやいたりするみたいで、深層心理としては、順調に進みたかったんでしょうね、自分は。

まあでも、よく言われることだけど、過去は変えられないのでこれからどうするかですね。

上の方で早く定年退職したい、と早く人生が消費されていけばいいのに~的なことを書きましたが、今はむしろもっと人生の時間が欲しくなりました。この記事を書いている段階で年齢は41歳ですが、できれば一生ゲーム制作を続けていきたいです。まずは「失われた20年」で本来得ることができた知識、スキル、経験を今の環境で可能な限り得ていきたい。

もっと書きたいこともありますが、この時点でだいぶ長くなったのでここらでお開き!

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