ストレートとシャッフルの話

こんばんは、バロンです。
何年か歌ってみたのミックスをしてきて、たくさんの歌い手さんの音源を聴いてきました。その中で一番、これさえ理解しとけば2億倍歌が魅力的になるな、という話があります。
歌い手の方じゃなくて、ミキサーの方にも参考になるであろう内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください!

まずこの音源を聴いてみてください。

ミッキーマウスマーチです。ってあれ…?なんか違う…と思った方はナイスです。そうですリズムが違うのです。
ここで分からなかった方は次の音源を聴いたらわかると思います。

次にこの音源を聴いてみてください。

これこれ!ミッキーマウスマーチ!ってなりましたか?

これがストレートとシャッフルの違いです。
全く別物になりますよね。この仕組みが分かっているかでかなり歌い方やアクセントの付け方が変わってきて、その曲に合った歌になり、より素敵になります。

この仕組みを細かく解説します。

超ざっくりストレートとシャッフルの違いをひとことで表すと

ストレート=等分
シャッフル=後ろ寄り

まずストレートの等分の話から。
この画像をご覧ください。最初の音源を打ち込んだ画面です。

画像1

全ての音が同じ長さ、もしくはその倍の長さで打ち込まれています。
この状態がストレートということです。
これはミッキーマウスマーチという曲がシャッフルの曲なので、この等間隔基準のリズムでメロディを歌うと、なんか違うな?感がでてしまいます。


続いてシャッフルの後ろ寄りの話です。
この画像をご覧ください。二つ目の音源を打ち込んだ画面です。

shuffle mickey 画像

1枚目の画像と大きく違うところがあります。連続する2つの音の1つ目の音が後ろ(右)寄りに伸びていますよね。この状態になるとシャッフルということになります。より日本語っぽくいうと「跳ねてる」と言ったりします。

もう少しシャッフルについて詳しく説明します。

シャッフル画像

先ほどの画像の最初の2音を拡大してゴチャゴチャ書いてみました。
我ながらわかりやすい図になったと思います。

まず水色の線について。
こちらはストレートでの2音分の長さを3等分したものになります。
赤色の文字で1:1:1と書いてます。3等分ということです。

続いてオレンジ色の矢印について。
上記の3等分のうち前の2個分の長さまで1音目が伸びていて、その分2音目が残りの1個分の長さに縮んていますよね。
これがシャッフルのリズムです。

ストレートとシャッフルの違い、わかりましたか?
最後にボカロ曲などでストレートとシャッフルの分類をしてみます。

ストレート
言って。
夜に駆ける
かいしんのいちげき
命のユースティティア
シャルル
テレキャスタービーボーイ
命に嫌われている。
アスノヨゾラ哨戒班


シャッフル
からくりピエロ
Booo!
雨とカプチーノ
コールボーイ
エバ
ヴィラン
才能なんか
ハイネとクライネ(3等分よりもさらに後ろに寄ってる感じがする)
あの夏が飽和する。
イヤホンと蝉時雨

などなど…!
ぜひこの違いを意識して歌ってみてください!

以上です!



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