MIDIってなんぞやってお話

こんばんは、バロンです。
今回はDTMを始めたばかりの方や歌い手の方に向けてMIDIとは何かのお話をしたいと思います。

いきなりですが、柊キライさんをご存じでしょうか?
最新作のボッカデラベリタを聴いた!って方多いんじゃないでしょうか。

柊キライさんはニコニコモンズでオフボーカルに加えてMIDIデータを配布してくださっている曲もあります。
これはかなりありがたいことで、本家通りのハモリを正確に知れますし、ピッチ補正などの処理も格段にやりやすくなります。
歌い手の方で柊キライさんの曲を歌おうと思いニコニコモンズからオフボーカルはダウンロードしたけど、MIDIってのはよくわからないしダウンロードされてない方も多くいらっしゃるでしょう。

http://commons.nicovideo.jp/user/upload/4713338?page=1

前置きはこの辺にして、MIDIデータが何なのか、どのようなことに便利なのか、解説していきたいと思います。

①MIDIデータとは何なのか?

MIDIデータとはDTMで音楽を作る際などに、いわゆる「打ち込み」と呼ばれるときに多く利用されるファイルの形式で、簡単に言うと「命令」のことです。
CubaseなどのDAWソフト内で音の高さ、長さ、タイミング、強さなどを表現できる命令のことです。
ここで敢えて命令といっている理由は、MIDI自体に音がないからです。
試しにお使いのDAWでMIDIトラックを作り何か打ち込んでみてください。
DAWによっては最初から音源が紐づいている可能性はありますが、おそらく音が鳴らないと思います。
MIDIと音源の関係は、紙に書かれた楽譜と演奏者の関係に似ています。

楽器屋などで楽譜を買ってきますが、楽譜から音がなることはなく、それを演奏する人がいて初めて音が鳴ります。
ただ、この関係との大きな違いは、
MIDIと音源の場合だと、MIDIの情報を100%完璧に演奏してくれるということです。

②それではどうやって音を鳴らすのか?

あくまで命令であるMIDIを使ってどうやって音を鳴らすのか。
これは大抵のDAWにあるインストゥルメントトラックを使えば解決します。
インストゥルメントトラックとは、MIDIと音源が紐づいているセットのようなものでインストゥルメントトラックで例えば「ピアノ」の音色を指定して打ち込むと、ピアノの音となってMIDIの情報が出力されます。

③歌い手の方に向けたMIDIの活用方法

MIDIは先ほどから説明している通り、音源を設定すれば音を鳴らすことのできる楽譜のことです。
つまりMIDIをそのままガイドメロディとして活用することができます。
ハモリも歌いたいけど聞き取れない方、絶対MIDIの使い方をマスターしてください。
といってもめっちゃ簡単です。
DAW上でインストゥルメントトラックを追加、そこにMIDIデータをドラッグアンドドロップ。以上です。

あとはこれに合わせて歌うだけです。
一つだけ注意点があります。BPMは合わせるようにしましょう。
MIDIによってはBPMの情報も書き込まれているものもあるので、取り込む際の設定でBPM情報も含むようにすればBPMを計る必要すらなくなります。

Cubaseでの設定方法は、
環境設定→MIDI→MIDIファイル→マージ時はマスタートラックイベントを無視のチェックを外す

Inkedキャプチャ_LI

これでBPM情報を含んだMIDIデータを読み込む際にBPM情報も反映されます。

以上です。MIDIデータを有効活用しましょう!

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