フロムダスクティルドォン

明け方は寝ていたから見てない
夜遊びはモザイク処理で良くない
抱きすくめたのは夢の中みたい
またほら朝が来て始まるみたい
この世の終末は知らなくていいのに

馬鹿な猿が導火線を噛んでキイ
粛々と清冽な水を編んだ貝
さも言葉遊びを声しわがれて言い

なあ大抵の分からず屋はその人を指し
いかにも意味があるように足をすくうが
我々がやり残した国造りの術を
厭うも進めるもどちらも天津神に等しい
やあやあと母様とその歯に挟まれた石英だ
伊豆から指宿まで点在する石灰の台地
青草を食む乳牛の斑ら地図を照らす
君よ遠からず結び目を解こうとし
大正から此処にある玉石に易くなく

明け方なのだ
私という知る限り下等生物が
命を知り美しいと揺すられる時刻は
パズルのような滑稽社会で
烏賊然としたゴミ芥の絵を10本の足で
私だけの物にする為に
この世をバキバキと握り潰すのだ