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38 白歴史

先日、男性でもちょっと引くレベルの黒歴史をこのネット世界に刻み込んだので正反対の思い出も残しておきます。

ちゃんとした彼女は大学に入ってからできたが、実は初めての彼女は小学校5年生の時にできた。


小学生だった私は当時、運動神経が良く、それが少し自慢だった。体育の時間になると女子に向かって運動神経を全力でアピールしていた。そのくせ、おしゃべりキャラではなく、ちょっとクールぶるという小学生だとしてもキモイにも程があるキャラだった。

放課後はというと、私を含めた5人ほどの男女グループで遊ぶことが多く、その中にスーちゃんという可愛いショートカットの女の子がいてみんなで仲良くしていた。


ある日私は友達からスーちゃんが呼んでる、とベタに体育館の裏に呼び出されて告白された。一瞬困ったがスーちゃんは可愛かったのでその場でOK。

それからというもの、私たちはなんか変な感じになっていた。

嫌いとかじゃなく、恥ずかしくてずっと変な感じだったがスーちゃんとの思い出は2つある。

1つは、プリクラを撮りに行った後にスーちゃんの家に行ったこと。

当時、プリクラが流行りだした2004年ごろに小学生の男女がプリクラ…汚らわしいデートである。人生で初めてのプリクラは、シャッターを切るときカメラの下の画面に釘付けで1枚もカメラ目線していなかったことを覚えている。ちなみにスーちゃんはしっかりカメラの方を向いていた。

その後すぐ家に行ったが、ジュースを飲んだだけで、緊張してなにも喋れなかった。当時ピュアボーイだった私はあんなことやこんなことが出来るのではないかと想像すらすることもなく、30分ほどで緊張に耐えられず、「親が帰ってくるから、帰るね」と言って逃げるように帰ったのを覚えている。


2つ目はバレンタインチョコをもらったこと。

人生初の本命チョコは嬉しかった。ちゃんとホワイトデーもクッキーを返したが、その後すぐにスーちゃんとの関係は自然消滅した。嫌いになったとかではなく、お互いの気持ちは意思疎通していたようで本当に自然と話さなくなった。毛も生え揃っていないクソガキが付き合ったりなんかするもんで心臓のBPMが急上昇し身体が耐えられなくなったのだと思う。

それから卒業までの1年間、頻繁に遊ぶことはなくなってしまい、スーちゃんは頭も良く、真面目だったので受験して地元とは違う中学校に行ってしまった。




次にスーちゃんと会えたのは成人式だった。

会えたといっても、話してはいない。
遠くから見つけただけで、昔のままのショートカットで、当時は少しやんちゃっぽい印象だったけど、綺麗な女性になっていた。

声をかけたかったが、当時なにも思い出に残ることが出来なかった気まずさがあり諦めた。同窓会は中学校での集まりなので、もちろんスーちゃんはいない。



同窓会が終わって、なにか心に穴が開いたような感覚になった。これでもうスーちゃんと会うことは会うことは無いだろう。幸せになってくださいスーちゃん。

と、キモい感じで終わります。


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