見出し画像

ブラジルの代表的な料理「フェイジョアーダ」

フェイジョアーダは黒インゲン豆とお肉の部位を煮込んだ料理です。リオ・デ・ジャネイロでは金曜日と土曜日、サンパウロでは水曜日と土曜日がフェイジョアーダの日とされていて、レストランのランチメニューでもメインとして提供されたり、家庭では主に週末に食べられているブラジルの代表料理の一つ。

このフェイジョアーダ、元々はアフリカからの奴隷たちが作った料理だと言われています。過酷な労働を強いられた奴隷たちは主人が食べなかったお肉の部位を豆と一緒に煮込んで食べたのが始まりだとか。その料理がとても美味しく管理していた人達も食べるようになり定着し、ブラジル全土に広がったそう。コレ、カシャッサも似てますね。

フェイジョアーダはブラジル以外でも、ポルトガルやアフリカのアンゴラやサントメ・プリンシペなど、主にポルトガル語圏で食べられていて、具材も作り方も各国様々。僕はもちろんブラジルのフェイジョアーダを作っていますが、ブラジルでもレシピがいろいろあって、自分が納得する味に至るまで数ヶ月かかりました・・笑

こちらがJulepのフェイジョアーダ

完成したレシピはこちら。

①まずは黒豆とブラジルでカルネセッカという牛肉の塩漬けを用意。黒豆はよく洗ってから一晩水に浸し、カルネセッカも同じく水に浸して塩を抜きます。


②リングイッサとカラブレーザというブラジルのソーセージにフライパンで火を通します(弱火〜中火)どちらもハーブやスパイスと一緒に腸詰めにしたブラジルの豚肉生ソーセージで、カラブレーザはパプリカや唐辛子などが多めに配合されています。

生からなので10分ちょっとかかります。

手前の太い3本がカラブレーザ、焼いた後できれば熱を冷ましておく。そうしたほうがカットした時に中の肉汁が出ないので。

③豚肉、ベーコン、リングイッサ、カラブレーザを適当な大きさにカットし、ベーコン、リングイッサ、カラブレーザをフライペンで軽く炒めます。

④大きめの鍋に戻した黒豆と水(豆の約3倍)を加え、ベーコン、豚肉、ローレルを入れて(リングイッサとカラブレーザは別によけておく)最初は強火で一気に沸騰させ、その後火を弱火にしてフタをし、じっくり40分くらい煮込みます。煮汁が足りなくなったら足しても大丈夫。

⑤煮込んでる間に別の深鍋で、みじん切りにした玉ねぎとニンニクを炒めます。

⑥5の鍋に煮込み終わった4の具材と汁、リングイッサとカラブレーザを半分を馴染ませるように徐々に足して30分くらい弱火で煮込みます。

この時点でしっかり味が浸透しています。

⑦煮込み終わったら少し冷ましてからタッパーに移し冷蔵庫で1日保存。

⑧翌日に再度温めて沸騰したら、残りのリングイッサとカラブレーザを入れ、適度に煮込んで出来上がり。

リングイッサとカラブレーザは最初から入れても良いのですが、共に肉汁(旨味)が出過ぎてしまってお肉の味が薄くなるので、汁に浸透する旨味と食べ応えのバランスを考え2回に分けて入れています。また調味料は一切使ってなく、カルネセッカの残った塩気と肉と豆の旨味だけを生かした味わいに仕上げています。

口休めのオレンジスライスと、ファロッファというマンジョッカ芋(キャッサバ)の粉末をローストしバターなどで味つけしたものをトッピングに。ブラジルではサラダ油で炒めた塩で薄味をつけたケールを添えるのが一般的。

4人分のフェイジョアーダ

お好みでピメンタ(ブラジルの唐辛子オイル)をかけて食べても美味しいですよ。

試行錯誤したけど、今のところ一番作っていて楽しいブラジル料理かな。見た目は黒っぽいので抵抗ある人もいるかもですが、コクがあり、まろやかで、コラーゲンも豊富。ご飯との相性もよく日本人には馴染みやすい味です。

フェイジョアーダ(8人分)

黒いんげん豆 ..... 500g  
水(煮込み用)..... 約1500ml
カルネセッカ..... 400g
リングイッサ ..... 2本
カラブレーザ ..... 3本
ベーコン ..... 300g
豚肉 ..... 450g
ローレル ..... 3〜4枚

玉ねぎ(みじん切り) ..... 1.5個
にんにく(みじん切り) ..... 2片

トッピング:
オレンジスライス ..... お好みで
ファロッファ ..... お好みで

時間はかかりますが、小分けにして冷凍しておいても美味しく食べれるので、ぜひ試してみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?