楽しいって何?楽しませるって何?

 しばらく「楽しい」ということが分からなくなっていたのですが、最近少しずつ楽しいと感じることが出てきました。それで分かったことがあります。もともと考え込みやすいタイプで、理解や納得ができないと前に進めないタイプなのですが、それが原因だということが分かりました。

 楽しい、ということは、何も考えないことなんだな、と。

 なので、どうして楽しめなくなったんだろう、とか、どうしたら楽しめるようになるだろう、とか考えているうちは、楽しい気持ちにはなれないということです。熱中したり、夢中になったり、集中したり、とにかくその他の余計なことを何も考えない状態が楽しいと思える状態だと思うわけです。カラオケだったり、スポーツだったりで楽しいと思えるのは、ある一つの動作に集中することで、その他のことを考えなくて済む状態になれるからだと思います。ポイントは、何も考えないから楽しい、ではなく、何も考えない=楽しい、ということです。

 何も考えないような状態になれないから、楽しくなれないということも言えます。何かをしているときにどうしても頭の隅で別のことを考えてしまったり、一歩引いて客観的になってしまったり、そうなってしまうと自分の意志で楽しくなろうとするのは中々難しいです。そもそも楽しくなりたいと考えている時点で楽しくないわけですので。

 自分がでんぱ組.inc(以下でんぱ組)にはまりだした頃は、プライベートで嫌なことがあり、これまで身近にあったものを見ていると色んな事を考えてしまい楽しい気持ちになれなかったため、ニュートラルな状態で接することができたでんぱ組を見ることにしました。気づけばそれに夢中になり、2017年ごろまではでんぱ組に集中できたため、とても楽しい時間を過ごすことができました。しかし、もがちゃんの脱退や新メンバーの追加などから様々なことを考えるようになってしまい、夢中になって楽しいと思える時間は徐々に減っていきました。ちょうどそんなころにシュナステーションに出会うわけですが、それはまた別の機会に。

 とにかく自分はそうして、色んな事を考えるようになってしまうと、そこから先に楽しいと思える時間を見つけられなくなってしまい、ニュートラルな状態で接することができるものに逃げる、ということを繰り返してきました。何も考えなくてすむもの、を求めてしまうわけです。

 違う、書きたいことはこんなことじゃない。

 つまり、書きたかったのは、人を楽しませるとはどういうことか、ということです。人を楽しませるということは、その人を夢中にさせる、何も考えられないような状態にしてしまうこと、だと思うわけです。手段はいろいろとあると思います。それは見た目で夢中にさせることかもしれないし、話や歌声に聞き入らせることかもしれないし、体を動かすアイスブレイクをすることかもしれない。
 けだしアイドルライブでのヲタ芸やコールにはそういう意味があると思っていて、動きや声を出すことに集中することでその他のことを考えないで済む=楽しい気持ちになれる、ということだと思います。逆に言うと、ヲタ芸やコールの文化を築き上げていたり、自らそれをリードしていけるアイドルが、本当に人を楽しませることができるアイドルなのではないかな、と思うわけです。

 踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損・損・損。

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