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フィニッシュゾーンを学ぶ:オレアーダ形式トレーニング


多くの指導者にとって、相手ゴール前でのプレー、いかにフィニッシュを成功させるように調整するかは非常に重要である。センタリングやドリブル突破など、どの選択肢を利用するにせよ、このエリア付近では、より適切なメカニズムを備えることが求められる。

現代サッカーでは、シュートエリアやフィニッシュゾーンとも呼ばれるように、いかに効率的にフィニッシュできるかのコンセプトやキーファクターは議論され続け、またそのトレーニングパターンについても、ネットや書籍から多くの情報が得ることができるようになった。

今回紹介するトレーニングは、4つのフィニッシュゾーンを設定しつつ、フィニッシュを迎える前のプレー状況も含めた形式で行われる。

4つのシュートゾーン
①ニアポスト
②ファーポスト
③ペナルティスポット
④セカンドゾーン

これらのゾーンは、選手たちが能動的に、状況に合わせて進入されなければならない。大きな目的はふたつ、相手選手を引きつけて味方にフリーなスペースを与えること、そしてもちろん相手ゴールへのシュートが可能になることである。


トレーニングの概要

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ピッチ中央に5対5が配置され、このゾーン内でのポゼッションからスタート。攻撃チームパスを7本つなぐことができれば、両サイドレーンで待つフリーマン(黄)にボールを渡した後、フィニッシュに参加することができる。

このフリーマンへとボールが出された直後は、両チームの選手はゾーンから離れてゴール前のプレーに参加することができる。

もし守備チームがボールを奪った場合、ミニゴールへのカウンター攻撃が開始される。


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ルール変更例

もし、選手のレベルやフィジカルコンディショニングの観点からプレー強度を下げたい場合、ポゼッションゾーンから出ることができる選手の人数を制限することが可能である。

プレー強度を上げたい、守備チームのプレーへの参加意欲を求めたい場合は、時間制限を設けてゴール数を競わせる、カウンターでのゴールを+2点に変更するなどすることをお勧めする。

大外で待っていた黄選手に対し、中央レーン付近でもパスを受けることを許可することで、より多様なプレー展開(背後から参加する選手が大外からオーバーラップ→センタリングなど)が可能になる。


まとめ

今回のトレーニングでは、フィールドのサイズとゴール間の距離を長くすることによって、センタリングからのフィニッシュをより多く発生させることができる。もし望むのであれば、ゴール前で相手選手との1対1の状況をトレーニングすることも可能である。

どのプレーを優先させるにせよ、より高い頻度で相手ゴール前のスペースを巧みに利用しながら攻撃することがトレーニングできることになる。残念ながら、完全にポジションが固定されていたり、常に中央エリアからプレーが開始されることなどから、このトレーニングだけで実際の試合に直接反映されることはない。しかし、相手ゴール前での攻撃において、プレー原則を学ぶ上で適していることに間違いはない。


該当するプレーコンセプト

・攻守のトランジション → 迅速なプレッシング
・守攻のトランジション → カウンター攻撃
・デスマルケ → 適切なタイミング&ルートによるエリアへの進入
・ポジショニング → 味方の位置により決定される自分の担当スペース
・フィニッシュゾーン → 4つのゾーン
・セカンドプレイ → 次のプレーに対する予測、警戒


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