~ヘッダー100枚集めて考えた~キャラ立ちするプロフィール戦略
まいど!中小企業メタバース参入支援診断士のバルカちゃんです!
中小企業と言っていますが、個人事業主の人も対象です。いろいろとややこしいので、以下では「あなた」と呼びます。
今回はメタバースうんぬんかんぬんの前に、まずSNS(𝕏とかnote)でキャラを立ててみよう!というお話です。
なんてキャラを立てる必要があるの?
というのも、メタバースは一気に映画マトリックスの世界が来るわけではなくて、SNSから次第に拡張していくだろう。というか𝕏ってテキストのメタバースじゃん。メタバースっていう自分の身体を離れたところでどうやってオルタナティブな自我を確立させるのか(より魅力的な存在になるにはどうしたらいいのか)ってあたりをツラツラ考えていたというのもあるんですが、あなたがSNSで魅力が伝えきれない(キャラが立てられていない)であればメタバースでも成功しようがないんじゃない?と思ったから。
前回もちょこっと触れましたが、まず、あなたはSNS(とHP)でしっかりと情報発信をする!ここからです。
これをしていないとか、していても魅力をちゃんと伝えきれていない人が多すぎる。実にもったいない。あなたもそんな一人になっていませんか?
とにもかくにも、あなたのキャラをはっきりさせることが重要です。学校じゃないから、みんなと仲良くするよりも、特定の人にハマる、10000人に1人にファンになってもらう方があなたには大事。
これは「差別化点を明確に打ち出し特定の市場でニッチトップを築く」なんて言い方を教科書ではしたりしますが、そんな小難しいことをいうコンサルタントは実際には役に立たないので、「要はキャラが立ったら好きになってくれる人もでてくるってことですよ」と説明してくれる人に相談しましょう。
で、バルカちゃんも実は診断士業界の中でキャラ立ちするためにあれこれ考えた末に爆誕した存在なんですが、その経緯を暴露しながら、キャラについてあれこれ探っていこうと思います。
キャラってのは語尾に「~ケロ」とか「~だじょ」とか付けたらいいんでしょっていうレベルから要素がたくさんあるんですが、まずはバルカちゃんがnoteを始めたばかりだということもあってプロフィールについて書いていきます。記事を書きながらプロフィールを整理していく、このリアルタイムのダイナミックな試みにぜひお付き合いください。
あと、ちょうど𝕏とnoteのプロフィールの仕様は似ているので、𝕏しかしてないよ、って方もほぼ同じ話として読んでくれたら嬉しいな。
プロフィールの要素
さて、プロフィールの要素は
・ヘッダー画像
・PFP(顔写真)
・名前
・本文
があります。
それぞれが影響しあうし、ゼロスタートだったらPFPか名前から考えるべきなんです。コンセプトが一番凝縮されるのが名前で、PFPが一番ビジュアルの露出が多いので。だけど今回はヘッダー画像から話したいと思います。
なぜかというと「ヘッダー画像100枚集めた」の煽りで人を集めたいから!あと、診断士界隈でいうとヘッダーの上手い人ほとんどいなくてバルカちゃんの出番ありそうだから!
それでは「自分のキャラを一番立たせるヘッダー画像の作りかた」スタート!
ではですね、自分の感性でパパっとヘッダーを設定する人も多いと思うのですけど、まずは落ち着いて他の人のヘッダーを眺めてみましょう。
どういうキャラを目指すかによって適したヘッダーの様式があります。
バルカちゃんは今回100人以上のヘッダーを見て回って、パターンを分類してみました。(お仕事案件だったら少なくとも300人は見て回ります)
あなたのヘッダーの果たしている効果を振り返りながら眺めてみてもらったら嬉しいな。
ヘッダー画像なしパターン
いきなりですが、noteではヘッダー画像を省略することができます。ちょっと”あり”と”なし”のパターンを見比べてみましょう。
なしはなしでありだと思いますが(←下手な日本語の見本)、あなたはどちらが好きですか?はい、ここではあなたの好き嫌いではなくて目的からどちらを選びましょう。
ヘッダー画像なしの
メリット:下手な画像を使うくらいなら、ない方がいさぎよい。
画像がない分、名前と初めの記事に目が向くので、いちおし記事をピン止めしてそっちに誘導するのも一手(記事には画像、タイトル、導入部分が見えるので情報量が多い)
デメリット:イメージで世界観を伝える量が減るので、ゼロスタートの場合はオススメしない。あと、スマホで見る時にはやっぱりさみしい↓。
ヘッダーなしの方の例をいくつか見てみましょう。
吉本ばなな さん
ご存じ小説家の吉本ばななさん。 https://note.com/d_f/
プロフィール本文も含めて気が抜けていていいですね。
でも、これまだ本も書いていない小説家ワナビーの吉原ばるるさんだったらどうでしょう?たまたま見つけた人が記事を読んでくれると思います?バルカちゃんなら群馬に旅行を考えているでもない限りスルーします。だからプロフィールって大切なんです。まだ誰にも知られていないから、まずはキャラを知ってもらわないと記事なんて読んでもらえません。
堀江貴文 さん
こちらも説明不要の堀江貴文さん。 https://note.com/takapon/
絶対に自分で書いてないし、noteを主戦場にしていないからすべてに手を抜いていますね。またそれがキャラを表していて逆によし。ただ、絶対に弱者がマネしてはいけない方法です。
また、ヘッダーなし戦略は𝕏では使えない戦略です。なので、𝕏との連携でセルフプロデュースをすることも踏まえて、画像ありの場合を見ていきましょう。
自分の作品・自社商品パターン
ほとんどのクリエイターさんはこのパターン。中小企業でもプロダクトがある場合は何の会社かすぐに伝わるのでオススメ。
メリット:自分の世界観を一番直球で伝えることができる。
デメリット:ある程度のスタイルやクオリティを持っていないと逆効果。
ビジュアルの制作が本業ではない人が作る場合、デザインの定石を知っていないともったいないことになる。
かっぴー さん
こちらもnoteでは説明不要なくらいの漫画家さん。https://note.com/nora_ito
白地に生えるパキッとしたカラーがPFPともそろっていてシンプルだけど洗練されたイメージ。まあカラーについてはPFPを流用しているから当然か。ついでに言うと、広告や販促を考える上でかっぴーさんの「左利きのエレン」は絶対に読んでおいた方がいい。
このヘッダーとPFPのカラーリングの連動は世界観をそろえるのに大切なんだけど、意識してない人も多い。
アサミヤカオリ さん
イラストレーターさん。 https://note.com/asamiya_kaori/
こちらはガチャガチャしているパターンだけど、これもよい。
クリエイターじゃない人がこれをすると、ただただ散らかった感じになるので注意が必要。単にガチャガチャすればいいってわけではなく、クリエイターなら色彩のバランスとかビジュアルの重心とかをちゃんとイメージしてる。
泥水真水 さん
シンプルでかつ世界観が表れていて好き。 https://note.com/doromamizu/
絵がかける人はやっぱ強い。分類としてはかっぴーさんと被るので蛇足なんだけど紹介したかった。
図らずもかもしれないけど、ピン止め記事のイラストも風が吹いているシーンで、相乗的に儚くもユーモラスな世界観がトップビュー全体で作り出されている。計算だとしたら相当の策士。
小代焼中平窯 西川智成 さん
焼物師さん。https://note.com/nakaderagama/
イラスト系じゃなくても、作品・商品を見せることで分かりやすく自分を伝えることができる。ただし、素人が撮影するのは要注意。光の当て方とかでクオリティが全然違ってくる。あと解像度が足りないと残念な結果になるのである程度注意したい。最近はスマホでも全然大丈夫なはずだけど。
とまあ、クリエイターの人たちはそんなにヘッダーに苦労することないと思いますが、問題なのはサービス系の人たち。もちろん、デザイナーに外注して見栄え良くするのもありなんですが、手間も費用も掛かるので難しい。
あとヘッダーだけ立派でも、記事の紹介画像とのギャップがあったらそれはそれで世界観がばらけるのでちょっとなぁ。ということで、次はイメージ画像を使うパターンを見てみましょう。
イメージ写真パターン
多分noteのヘッダーで一番多いのがこのパターン。フリー画像から用意したり、自分で撮った写真を使ったりする。ハマれば強いけど、多くの人はそこまで考えてないので、意味なく、何なら邪魔になっている場合すらあり、それならヘッダーなしの方がよっぽどいいのにと思うことも多い。
例えばこんな感じ。フリー画像サイトで拾ってきたきれいな海。いやキレイかもしれないけど、それ、あなたとなんの関係があるんですか?というやつ。
こちらは2名の中小企業診断士の方のヘッダーなんだけど、まあ、どちらもさわやかでいい写真なんですが、それだけ。診断士としての特徴やサービス内容が伝わってはこない。もったいないですね。
あと2人の写真を入れ替えても多分問題ない。ということは写真が意味を持っていないということです。
まあ、画像だけでサービス内容を伝えるのはほぼ無理なので、具体的にサービスを示したい場合は、この後のテキストを使って伝えるパターンになります。イメージ画像の場合は、画像の役割はとにかく世界観の雰囲気を表すということになります。具体的な内容は名前やプロフィール本文で表します。
戸田真琴 さん
AV女優で文筆家の戸田真琴さん。 https://note.com/toda_makoto
映画監督もされていて、文章と映像の専門家が作るとこうなります。ヘッダーとPFPと本文に書かれている作品のタイトルがリンクして一つの世界観をパーフェクトに表しています。本人がすでに有名性を持っているのでおいそれとマネできるレベルではないですが、一つの目標として参考になれば。
芹沢夏 さん
https://note.com/summergrass
失礼ながら、すごく上手とは言い切れないんですが、PFPの髪色とアジサイの色調が妙にマッチしていて惹かれるものがありました。コンテンツがないので判断しきれないけど、書かれている小説との世界観がマッチしているとなかなかよいプロフィールだと思います。
フタリノ さん
https://note.com/futarino_/
PFPのロゴで使われているブランドカラーを大胆に配置した例。単色だったらどうかなと思うけど、グラデーションであることを上手に活用している。イメージ写真というか、どちらかというとロゴの利用に近いかも。
山中散歩 さん
編集者の方。https://note.com/kojiyamanaka/
仕事道具を置くのはすごくあり。
当然のごとく地の色をPFPの色調と合わせている。淡い写真の色調は記事の写真にも共通していて、全体で世界観をつくりだしているのは編集者ならでは。
ここまでを乱暴にまとめると、自分のやっていることに関連する対象をPFPと同じ色調・テイストで撮った画像を使うと失敗しにくい。ということになります。
次に、世界観の統一も大事ですが、自分のやっていることを画像で直接的に伝えるパターンも見てみましょう。
活動している光景のパターン
メリット:画像であなたの特徴を具体的に、説得力をもって伝えられる。
デメリット:自分で撮影しにくいので、誰かに依頼する必要がある。
聡窯 さん
陶芸家さん https://note.com/sohyoh
ものづくりの光景って、普段見ることがないので仕事の内容を伝えるには一番かもしれない。自分にとっては当たり前の姿でも、知らない人にとってはすごく魅力的に見えることも多い。
恵文社 さん
本のお店。https://note.com/keibunshabooks/
お店の場合は、店内の写真が一番かもしれない。喫茶店とか本屋さんは比較的落ち着いた写真になる場合が多いかも。逆に魚屋さんとか人が集まるお店は活気のある写真になる。お店の世界観をそのまま表すことができる。
銭湯ぐらし さん
銭湯を軸にしたクリエイティブチーム。https://note.com/sentogurashi/
銭湯の一画を切り取った写真がロゴの色調と相まって柔らかな世界観を作っていて、コンセプトの「余白のあるくらし」を表現している。うまいね。
いろいろ眺めていて、セミナー講師とかパーソナルトレーナーとか、個人を売り込む職業では自分の活動シーンが一番だと思うのだけど、探すと案外見つからなかった。逆に言うとチャンス。
ロゴ利用パターン
企業とかグループの場合になるけど、ロゴを使うのも一つの手。
メリット:ブランディング戦略のツールとして検討されたロゴを使うので失敗しにくい。
デメリット:そもそもある程度のクオリティのロゴがあるのが前提。具体性には欠けるので、ある程度のスペースを使えるヘッダーでロゴだけはもったいないかも。
DU BOOKS さん
ディスクユニオンの出版部門。https://note.com/dubooks
シンプル イズ ベスト。ロゴの一部の英文字部分を大胆にあしらった例。
ひろのぶと株式会社 さん
コチラは逆に、ロゴの一部をPFPに使っている例。こちらもシンプルでいいね。ヘッダーと名前を見比べると「と」と「&」をかけているところが伝わってきて遊び心のある世界観が見えるのもすごくうまい。
CQ さん
https://note.com/cq_media
カーボンニュートラル実現を目指すプロジェクト。ぱっと見で雑誌のGQかと思って、まあそれくらいクオリティがしっかりしている。イメージ写真とロゴの合わせ技で、環境をイメージする森の写真に、ブランドカラーのミドリを引いてロゴを載せるというテクニック。方法としてはパワポでも簡単にできるので、資金がなくても取り入れやすい。
タゴライン さん
コピーライター。https://note.com/tagoline/
分類としてはCQさんと被りますが、横長の写真の使い方と、ロゴの抜け感が好きなのでご紹介。
さて、ここまで画像やロゴを使った例を見てきましたが、あなたが比較的小規模な場合、まだハードルが高いかもしれません。
そこで一番オススメなのは次のタグライン型です。
タグライン(キャッチコピー)メイン型
ぶっちゃけ、知名度がない状態ではイメージは二の次で、とにかく認知してもらうことが大切です。そこで、ヘッダーにタグライン(キャッチコピー)を入れて、自分の世界観を直球で投げつける。まずはこれがオススメです。費用も掛からないし。
メリット:デザイン費用やビジュアル系のセンスはあまり必要ない
デメリット:言語系のセンスが必要
いのたか先生 さん
コンサルタント。https://note.com/inotakat63/
このくらい吹っ切れるとキャラが立ちます。ドーナツ屋さんの経験がどうコンサルタントにつながるかはわからないけど、少なくとも興味は抱かせることができます。ドーナツの画像が見つかればパワポで5分で作れるわりに、効果は大きい。コンセプトが面白ければこのレベルでも全く問題ないです。
西村創一郎 さん
ウェルビーイング支援。https://note.com/soutaros/
コチラはミッション掲示型。サービスや商品の差別化がまだできてなかったら、未来のことを書いて共感を得る方法。同じところを向いている人を集めることができる。ぼんやりしたことを書くと逆効果で人が寄ってこないのでそこは注意。
NHK取材ノート さん
NHK。https://note.com/nhk_syuzai/
手書きの文字を使うことで、メッセージとともに「取材ノート」という世界観を同時に表しているハイレベルな方法。作るにはちょっと手間がかかるんだけど、手書きというのはキャラを表す方法の一つとして頭の片隅においておきたい。
クリエイターエコノミー協会 さん
社団法人。https://creator-economy.jp/
実際、クリエイティブにあまり縁のないあなたが自分で作ろうとすると、このくらいに落ち着く気がする。でも、メッセージがしっかりしていれば十分。どこだかわからない海とかビジネス街の写真よりかは全然いい。
その他のパターン
その他いいなと思った例をいくつかあげます。
横田裕市 さん
写真家。https://note.yokoichi.jp/
写真家さんだけあって、横長の写真の扱いがすごくうまい。この写真、上辺がちょうど水平線に見えるようになっていて、写真の上の白のスペースも含めて空間の広がりが感じられるようになっている。考えすぎかな?
計算だとしたら、メディア特性を踏まえたうえでの写真の選定ができるプロ中のプロということですごく信頼できる。
Takuma Tsuji さん
陶芸家。https://note.com/takuma1992sohyoh/
この記事書いている間にヘッダーを変えられたようなんですけど、この景色の中にちょこっと自社の名前が映っているのがいい。地方の会社とか農業とかと相性がいいと思う。でかでかと映すのもいいけど、こういうさりげない感じもいい(業種によるけど)。
omusubi不動産 さん
不動産屋さん。https://note.com/omusubi_estate/
これも横長の写真をうまく使った例。普通集合写真はこんなに横に並んで取らないよね。明らかにヘッダー用に撮影したんだと思います。コンセプトとあった人がつながって元気いっぱいの世界観が、ちょっとした工夫でここまで表現できる。
長谷川恵子 さん
編集者。https://note.com/hasekei_neko/
白地を活かした表現。いろいろ応用できそう。
そして最後に、今回100件以上のヘッダーを見たバルカちゃん的最優秀賞は
さくらこ さん
飛田新地専門家。https://note.com/tobita_shinchi/
写真に映った文字が間接的に飛田新地のインパクトを表している。写真は青と黄色の反対色の2色でまとまっていて、黄色はPFPとリンクしている。名前、本文、記事の一部で世界観が無駄なく完璧に表現されている。まさに至高であってマネするのは超困難。キャラとしては唯一無二。
そして、多分デザインを外注しなくても自分一人でここまでできる点も高評価。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ヘッダーひとつでも、その意図を読み取るととてつもない奥行きがあったりします。それではバルカちゃんのnoteのヘッダーを作りに入りたいのですが、力尽きたのでまた今度にします。
え?100点紹介してないけど、ホントに見たのかって?
えっとね、見たんだけど、どうしても批判ぽいコメントになるものもあって、全部は掲載していません。
読者プレゼントとして、ご希望の方には「バルカちゃんのコメント入りヘッダー見本100選PDF」を差し上げます。コメントか𝕏経由でご連絡ください。需要があったら蕎麦屋の出前的に完成させます。
~CM~
今回のような方法でご希望の業種や市場の競合調査と分析を承ります。ご希望の方はご連絡ください。
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