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【超現実的】子どもを産み育てる最大のメリット

私は、結婚から妊娠・出産に至るまで、
実に、5~6年を要した。
自然に任せていて、
なかなか子宝に恵まれなかった、
という事情もあるが、だからと言って、
すぐに妊活しよう!とはならなかった。
積極的に妊活に踏み出そうと思ったのは、
結婚から約5年経過した、32歳のとき。

そこから半年後、運よく子を授かり、
現在に至る(1歳9か月)。

32歳という、出産という観点では
決して若くない年齢まで、
妊活に踏み切れなかった理由は、
子どもがほしいと強く思わなかったから。

私は極めて現実的な性格、かつ
子どもが好きではない(むしろ苦手)ので、
子ども、可愛いからほしい~!
と手放しで欲することはできなかったのだ。

結局、本能に突き動かされたのか、
子なし生活に飽きたのか、
おそらく両方の理由で、
子ども、ほしい!産みたい!!
とある日突然、強く思うようになった。

今思えば、
産んでみれば我が子はかわいいし、
あれこれ考えずに、
もっと早く妊活すればよかった
と思う。
できれば、30歳までに第一子、
35歳までに第二子というのが、
年齢的にも、妥当だろう。

一方で、これはあくまでも、
出産したから思えることであって、
ネットの普及により、良くも悪くも、
たくさんの情報が入ってくる現代で、
出産・育児について及び腰となるのも、
仕方ないことかなあ、とも思う。

また、子なし時代に、
無遠慮にも子どもはまだか?と
言ってきた人たちは、
子を持つことのメリットについて、
説得力のある発言をしてこなかった。

子どもはかわいい
老後に安心
結婚したら出産するのが当たり前

等々、あくまでも主観的な意見が多い。
私はもっと、客観的な、
誰が聞いても明らかな意見が欲しかった。

前置きが長くなったが、以上の経験により、
現実的な、あまり語られることのないけど
客観性のある出産・育児のメリット、それは…

社会的地位の飛躍的向上

これにつきる。

最近の国の動向を見ていると、
ついに高齢者を半ば見捨て、
子育て世代の支援へ舵を切ったように見える。

それもそのはず、
少子化が予想を上回るペースで進行しており、
なんとかして食い止めなければ、
国を維持していけないからだ。

一方で、元々少子化傾向だったことと、
団塊の世代が後期高齢者になることで、
医療費の増加や、財源不足が生じ、
既に、国に深刻なダメージを与えている。

「女性の活躍推進」というと聞こえはいいけれど、
要は、女性を活用しないと、
国が回っていかないということだ。

政府が放っているメッセージを、
私なりに解釈すると、
「子どもを産み、かつ働いてほしい」
ということだと思う。

これには、女性の負担が増すことで、
「生きづらい」と捉える方もいるだろうが、
私は逆に、「生きやすい」と捉えている。

なぜかというと、
国の推奨する「育児&勤労」に取り組めば、
社会的に評価されるからだ。

働いてなおかつ、育児もするということが
肉体的にきついということは、誰しもわかっている。
でも、それを頑張ってやりきることで、
育児だけ、あるいは勤労だけ、の人より、
周囲から向けられる目が格段に変わってくる
と思う。
国がそれを推奨しているのも、強い後押しとなる。

夫婦関係にも、妻側から見ると、
良い影響を与える。
どう考えても、「勤労だけ」の夫より、
「勤労&育児」の妻のほうが負担が重いのは明らか
だ。
妻が正社員で働き続けている場合は、
家計への貢献度も高く、以上の内容を踏まえると、
夫婦どちらの力が強くなるか?
どちらの意見が通りやすくなるか?
答えは明白である。

義実家を相手にしても、超強く出れる。
普段、仕事や育児に忙しいのだから、せっかくの休日に、
義実家のご機嫌うかがいをしている暇はない。
というか、メリットがない。
お金は自分で頑張って稼いでいるので、援助は不要だし、
息子に頼り切っているわけでもないので、堂々とできる。
また、育児の助けが欲しければ、自分の親に頼む。

このような状況から、
最近は男の子より、女の子を望む人が
増えているんだと思う。

以上の内容は、育児のメリットというより、
育児に加えて勤労をするという前提があるわけだが、
今どき、専業主婦という選択を取れる人は少ない。
また、仮に、夫がどれだけうなるほどのお金を持っていたとしても
一馬力がハイリスクすぎるという事実が浸透しているので、
働く人が多いだろう。

「子持ち様」という言葉が、
話題になったことがあるが、それは裏を返せば、
育児だけ、あるいは勤労だけに従事している場合、
割を食う≒損をする ということだ。

税金や社会保険料がどんどん上がっているが、
子育て世帯は、税金を収めた分を、
育児を通して、それなりに回収できる。
実際に子育てしないと気付かないことだが、
児童手当のみならず、医療費や保育園、
子ども向け施設に莫大な額の税金が投下されており、
支払った分の恩恵は十分に受けていると感じる。

しかし、保育園は勤労している人向けの施設なので、
育児のみの人は、その恩恵を受けられない。
また、子どもがいない人については、
納税分を回収することは不可能に等しいため、
事実上の「独身税」「子なし税」を払っていることになる。

投資界隈の名言で、
「国策に逆らうな」という言葉があるが、
まさにその通りだ。
キツくても育児&勤労に励むこと(国策に乗る)が、
社会的にも経済的にも、メリットが大きい。

キツいと言っても、
育児の大変な期間は意外と短い。
来月から、フルタイム正社員&育児という
ハードな日々が始まるが、つらいときは、
これらのメリットを思い出し、
頑張ろうと思っている。



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