見出し画像

大人になるほど、友達ができない理由

もうすぐ一歳になる娘を、
ショッピングセンターの
キッズコーナーで遊ばせていると、
子どもたちのコミュ力に圧倒される。

先日は、私に、「(娘の)名前は何?」
と初対面にも関わらず、
いきなり聞いてきた子どもAがいた。
Cだよ、と答えると、
子どもAは、その直後に遅れてやってきた子どもBに、
「この子、Cちゃんだって」と紹介を始めた。
子どもA、子どもB、私の娘Cは、
そこですぐに打ち解けた様子。
娘は、0歳なので、言葉はまだ喋れないが
ニコニコと楽しそうにしている。

子どもの世界では、
これは当たり前の光景なのだろうか?

初対面の大人三人が、
赤の他人から始まり、仲を深めるのは、
かなり難易度が高いと思う。
少なくとも、相応の時間が必要だ。
でも、子どもたちは、瞬く間に打ち解ける。
この違いは、なんだろう?

理由として、
大人になればなるほど、
価値観や生き方が多様化するから、とか
話題の幅が大きい、など
ぱっと思いつく理由はたくさんある。
その中で、最も影響度が高い理由は、
「気をつかう話題の有無や種類の多さ」
ではないか、と思った。

そもそも、子どもという存在は、
良くも悪くも、「気をつかう」
という行動を取ることはない。
大人であれば発言を控えるような内容でも、
無邪気に口にするため、
周囲をハラハラさせることもある。

でも、ハラハラするというのは、
大人目線の価値観であって、
そもそも子ども同士では、
気をつかう必要がない
んだろう。

大人になると、話題や発言を選ばないと、
仲良くなるどころか、軋轢を生みかねない。

政治/宗教/スポーツの話題を避けるという
有名な手法はもちろんのこと、
独身の人には子どもの話を避けたり
(逆も然り)、
世帯収入や社会的地位の差が
明るみになるような話題も避けるだろう。

全項目において、
自分と同じような境遇の人はいないから、
誰と話していても、
何かしらの地雷は踏まないように、
気をつかう必要がある。

こういった面倒臭さに耐えてまで、
新規で友人関係を構築したいか?
おそらく、NOと言う人が多いだろう。
新規どころか、既存の友人ですら
維持することも難しくなる。

なんのしがらみもなく、
無邪気に人と仲良くできた
子どもの頃が、懐かしくもあり、
うらやましくもあるんだけれど、
もう、泣いても笑っても、
あの頃には戻れない
のだ(泣)。

とうの昔に、友人関係を諦めた私は、
娘が、お友達と楽しく遊んでいる様子を見て、
自分を慰めている(笑)。

将来、娘の重荷にはなりたくないから、
極少数の友人を大切にしよう、と
心に誓った。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?