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カジカ蛙サミットが終わった後
姫田忠義先生が来店されたので
大綱引資料館に案内し
藤葛で作った大綱「陣所」を説明すると
姫田先生は「こんな大綱を藤葛で作るとはすごいですね
縄文の息吹を感じます」と驚嘆され
「これは国の無形文化財にするべきです」と
翌年の花湯祭りに三朝温泉を再訪された
花湯祭りの子供神輿を観た先生は
地元の人が手作りした神輿を見て
「子供にも本物を担がせるべきです」と言われ
また完成した大綱を何十人で担いで出す時は



「これは山の生命力を里に降ろす儀式でしょう」と感想を述べられ
また祭り本番で大綱を地面に打ち付けながら出す時は
「これは大地の生命力を目覚めさせる意味があるのでしょう」
と言われた
その時は韓国の民俗学者の池春三(チシュンサン)教授も
大綱引の調査に来町されていて、陣所の館の二階で意見を交わされた
池教授が
「大綱引の起源は韓国にあるのではないか」と言われたのに対し
姫田先生は
「宮崎県には二つ大木の枝を引っ掛けて引き合う行事もあるので
どこの国にも同じような儀式があったのだろう」という意見だった
また陣所の綱出しを見学された後はその迫力に驚かれ

写真はどれも今年の陣所です

会食をしていた茶田屋の二階から、茨城大学の文化財担当の教授に
「こんな大綱引を知ってますか」と電話されたが
教授の返事は「全然知りません」とのことだった😅
その翌年から陣所を国の無形民俗文化財にするべく本格的な調査が
始まった(当時はまだ町の文化財で県の文化財にもなっていなかった)が
私は綱からみでギックリ腰になってダウン😓
商工会事務局長が姫田先生を空港へ送る車に同乗出来なかったのは
残念無念😓
姫田忠義先生は、宮本常一先生に師事し、対馬の古文書調査にも同行された
後に民族文化映像研究所の所長となってからは
フランスから依頼された記録映画で仏政府から勲章を頂かれた方

「フランスの博物館にネアンデルタール人の像があって身長も顔も私と同じなんですよ」と笑われたが
ご存命なら、陣所の起源についての私の大論文(汗)
「性的豊穣儀礼としての大綱引の一考察」や水利共同体に対して
意見を伺いたかったなぁと残念です😪

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