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【本】について

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本の紹介、本についての記事をまとめました。
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記事一覧

【ブックレビュー】なぜ働いていると本が読めなくなるのか

 久しぶりに新書を買った。  寝る前の読書は続けているが、最近は小説、特に短編小説ばかり…

バラクーダ
2週間前
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【ブックレビュー】100万回生きたねこの、100万分の一回のお話

1977年刊行、佐野洋子さんの絵本『100万回生きたねこ』 説明不要、絵本の金字塔です。 その…

バラクーダ
3週間前
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【ブックレビュー】坊っちゃんだらけの松山で『坊っちゃん』を読む

先日の愛媛旅行に向かう道中、せっかく松山に行くのだから『坊っちゃん』を読んで向かおうと思…

バラクーダ
1か月前
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【ブックレビュー】村上春樹訳で読むレイモンド・チャンドラー『さよなら、愛しい人』

ジョナサン・レセムはチャンドラーをこう評している。 清水俊二さん訳の『さらば愛しき女よ』…

バラクーダ
3か月前
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最近読んだ本 5選

先日『習慣』に関する記事を書いた。 そこでは触れなかったが、自分が習慣にしている趣味は何…

バラクーダ
4か月前
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ブックレビュー 【砂の女】

安部公房(1924~1993) 『砂の女』 私が安部公房作品を読んでいつも感じるのは、「…

バラクーダ
9か月前
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私が好きなSF小説 5選

こんな話を聞いた。 ビジネスマンが、男に尋ねる。 「本は読むかい?」 「まぁ、多少は」男が答える。 「どういうのを読む?」 「小説ですかね、主にSFとか」 ビジネスマンは自分の仕事に誇りを持っている。 今、世界の経済に自分は最先端の場所で関わっていることを。 それこそがビジネスマンのアイデンティティであり、全てであった。 「小説って、それを読んで何になるの?」 「何になるって、どういう意味?」男は訊ねる。 「いや、だって小説って作り話でしょ? この世にない架空の話でしょ

【品田遊】全作品レビュー

noteでも大人気のクリエイター品田遊さん。 私は、旧Twitter(あえてXとは書かないです)のダ…

バラクーダ
9か月前
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私が好きな対談本 5選

本というのはその人の頭の中を覗き見た感覚になれて、そういうところが私は好きだ。 では、会…

バラクーダ
9か月前
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ブックレビュー 【ペンギン村に陽は落ちて】

高橋源一郎(1951〜) 『ペンギン村に陽は落ちて』 「Dr.スランプ アラレちゃん」という…

バラクーダ
9か月前
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ブックレビュー 【上達の法則】

岡本浩一(1955~) 『上達の法則』 不器用な自分をどうにかしたい。 小さい頃から漠然と…

バラクーダ
9か月前
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私が前向きな気持ちになれた本 5選

読書に適しているタイミングはいつでしょうか。 異論はあると思いますが、私にとってそれはネ…

バラクーダ
10か月前
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ブックレビュー 【金閣寺】

三島由紀夫(1925~1970) 『金閣寺』 1956年発表の本作は、言わずと知れた近代文学…

バラクーダ
10か月前
28

ブックレビュー 【まほり】

高田大介(1968〜) 『まほり』 人には歴史があるが、国にも歴史がある。 人間というのは一番の興味は結局自分であるので、自分のことはよく思い出すし振り返る。 他人のことやその過去についても興味は湧くだろう。 だが、自分の国やその過去(歴史)となるとどうだろうか。 学生時代、歴史は苦手であった(歴史だけでなく勉強全体だが) 年号や人名、戦の名前を暗記する作業が得意ではなく、暗記そのものというよりも興味のないことを覚えることが出来なかった。 まぁ、誰もがが興味をもって暗記し