今年最初の映画~新感染ファイナル・エクスプレス

東京で夫と大画面で2度目の「スターウォーズⅨ」をみた私ですが、初映画はAmebaTVで無料配信していたこの映画です。

ソウルとプサンを結ぶ高速鉄道の中で突如として発生した、謎のウィルスの感染拡大によって引き起こされる恐怖と混沌を描いた韓国製サバイバルパニックアクション。ソウルでファンドマネージャーとして働くソグは妻と別居中で、まだ幼いひとり娘のスアンと暮らしている。スアンは誕生日にプサンにいる母親にひとりで会いにいくと言い出し、ソグは仕方なく娘をプサンまで送り届けることに。ソウルを出発してプサンに向かう高速鉄道KTXに乗車したソグとスアンだったが、直前にソウル駅周辺で不審な騒ぎが起こっていた。そして2人の乗ったKTX101号にも、謎のウィルスに感染したひとりの女が転がり込んでいた。主人公のソグ親子のほか、妊婦と夫、野球部の高校生たち、身勝手な中年サラリーマンなど、さまざまな乗客たちが、感染者に捕らわれれば死が待ち受けるという極限状態の中で、生き残りをかけて決死の戦いに挑み、それぞれの人間ドラマが描かれる。（映画comより）

韓国のアニメーション界で注目を集めてきた新鋭ヨン・サンホ監督が初めて手がけた実写長編映画で、今作の前日譚となる物語が長編アニメ「ソウル・ステーション　パンデミック」で明らかにされているそうです。

韓国の特急列車・KTX101号がソウル駅から釜山駅へと向かう中で、ウイルスに感染した人間がゾンビ化し、凶暴な怪物と乗客との、緊迫に満ちた死闘が繰り広げられ、そして停車駅にも大量のゾンビが待ち受け、下車を試みても阻まれ、乗客は増え続けるヤツらと戦いながらも、列車はひたすら走り続けるしかないという、みていても息の詰まる場面が続きます。

それでもムチャな展開で肉厚な人間ドラマとして見せる、やはり韓国映画の凄さだと改めて感じます。

まず極限下に置かれた乗客どうしの軋轢が事態をこれ以上ないほどに悪状況へと向かわせても、主人公ソグ（コン・ユ）と娘スアンのエピソードは観る者を「怖さ」だけに留め置きません。

さらに仕事で家庭を顧みなかった父が、ゾンビとの戦いを通じて子との絆を取り戻していく２人のクライマックスも驚きと感動が待っています。

ゾンビパニックと鉄道サスペンス、そしてロードムービーを融合した本作は単なる「ゾンビ映画」でない、ジャンルの境界を超えた作品だと思います。

主演のコン・ユの好演、さらにマ・ドンソク、チョン・ユミそして近く日本公開になる話題の映画「パラサイト半地下の家族」にも出演しているチェ・ウシクという共演者の演技も目が離せませんでした。

原題：Train to Busan　2016年制作　韓国　上映時間118分　

日本では2017年9月に公開されています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。近年アジア映画も力作が多く、映画賞レースも楽しみですね。