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たのしいよね。保育園。

ここにきて急に振り返るのだけど。


令和4年度は初めて園長として卒園式を迎えた年。
どんな卒園式がいいかなあと考えた。

「子ども達がやりたい式にしよう」というのはちょっと前からあって、それこそピカピカに飾られた椅子が出てきたり、同じ島内の卒園式とは結構違う、独特な卒園式はやっていたと思う。
個人的にはもっと突き抜けた式にしたい気もするが、悪ふざけみたいになってもなあと、押さえるところは押さえているつもりだ。

世の中いろんな卒園式があると思う。
大きな声で小学校に行ってからの目標を語るとか。
ビシッと並んでたりとか。

どちらも僕は好きではないけど、それが嬉しい大人は多いと思う。


どうしようかな。
卒園する子ども達に望むものは特に無い。

園長式辞は台本を読まない事にした。
一応作ったけど「今」を生きてる子ども達に「今」の気持ちを伝えたかったし。
(イメトレはめちゃくちゃ何回もやったけど。)


ただ、一緒に過ごしたよね!ということを、もう一度子ども達と話したいなと思った。

なので、普段担任が作っているドキュメンテーションの中で、僕も多少なりともその場に関わっていたものや、保育者からエピソードを供してもらって一緒に喜んだものを、子ども達との思い出と一緒に読み上げる事にした。

やってみると、その子と、そこにいた保育者の色々な記憶が一気に蘇ってきて
「あー。僕ら、確かに一緒に過ごしたよね!」
と明確に記憶に刻まれた感じがした。


楽しかったよね。
保育園。


今、子ども達は小学校。
全然違う環境だけど、時々様子を見に行くとそれなりに楽しそうだ。
まあ、突き抜けてほしい気持ちと、社会の仕組みとの葛藤は僕も感じているよ。


今年は、もう少し子ども達を近く感じたくて、去年より現場をうろうろしている。毎日子どもに出会い、驚き、モヤモヤする。


楽しいね。
保育園。



そういえば、看板の文字は卒園児が書いたら字と字の間に星マークが入っていた。

すごくいい看板だなと思った。

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