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WEEK.18 【2020年6月最新】 5分で理解!これを知らずにビジネスはできません。貸借対照表とは何か?

みなさんこんにちは jukikorika です。今回も「MUPカレッジ」で学んだ内容をアウトプットしていきます。
今回は財務スキルに関してのセッションとなります。今回は財務スキルの中でも貸借対照表とは何かについての基礎的理解を行います。

貸借対照表は損益計算書と並んでこれから起業する人は当然のこと、サラリーマンであっても理解すべき財務知識の基本です。これらを知ることで自社・他社のビジネスの状態を定量的に把握できるので、ビジネスや投資をする上ではマストのスキルとなります。

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1、貸借対照表とは

貸借対照表とはB/S ( Balance Sheet )と呼ばれ、期末時点の財務状態の指標を指します。と言われてもちんぷんかんですよね。もう少し噛み砕いていきましょう。

貸借対照表とは期末時点での、会社に存在する財産の状態を指します。具体的には会社資産の調達と運用の状況を表したものになります。

従って、B/S を見れば、その会社の資産はどこから調達されて、それを何に使っているのか?がわかるのです。
調達した資産とは銀行からの借金もあれば昨年の利益の残りもあるでしょうし、株主からの出資もあります。
運用とはその資産の使い道です。商品を作ったのであれば期末時点の売掛金や商品在庫、そして現金。さらには会社備品やトラックや不動産など資産すべてです。

全体像

まずは上図を見てください。B/Sを簡単に表すとこうなります。

表の右側で会社は資金を調達し、左側で調達した資金を運用することを表しています。
そのうえで調達した部分は返済の必要があるものを負債と呼びます。たとえば銀行の借り入れです。そして返済の必要がないものを純資産と呼びます。たとえば株主からの出資などです。まずはこれが基本形です。
ここからさらに細かく見ていきます。

2、資産の部

まずはB/S の右側部分「資産の部」です。企業は資産を運用してお金を回収する活動を行うわけですが、運用する資産は回収スピードの速さ、すなわち現金化できる速度に応じて「流動資産」「固定資産」に分かれます。

資産の部

流動資産とは早く現金化することができる資産を指します。現金や売掛(=取引先に対する請求書)や商品在庫などが該当します。
固定資産とはすぐには現金化することができない資産を指します。不動産やトラックなどの重機やパソコンなどの会社備品などが該当します。

3、負債の部

次にB/Sの左側上部「負債の部」です。企業が活動するうえで資産を調達する必要があります。調達する資産のうち返済の必要があるものを負債と言います。そしてこの負債も返済期限が期間に応じて「流動負債」「固定負債」と言います。

負債の部

流動負債とは返済期限が短いものを指します。銀行からの1年以内に返済すべき短期借入や買掛(外注先からの請求書)などが該当します。
固定負債とは返済期限が長いものを指します。銀行からの1年以上に返済すべき長期借入や社債(会社が発行する債権)などが該当します。

4、純資産の部

そしてB/S左下部「純資産の部」です。先ほどの負債の部と異なり、こちらは返済の必要がない資産調達の方法です。「株主資本」と「その他」に分けられます。

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株主資本とは文字通り会社のオーナーである株主から資金を調達する方法で、資本金や利益余剰金(=昨年度の損益計算書上の当期純利益)が該当します。
その他純資産とは、上記以外の方法による調達方法で、評価換算差益や新株予約権などが該当します。評価換算差益とは有価証券や不動産の時価価格と取得価格の差分で生み出される利益のことです。新株予約権とはあらかじめ設定された価格で株式を取得できる権利のことです。

もう一度まとめると、
貸借対照表とは一時点において会社にある財産の状態を指すものです。
具体的には会社資産の調達方法と運用方法を表すものです。
調達方法には返済の必要有無に応じて負債の部と純資産の部に分かれます。
さらに負債の部は返済期限の速さに応じ流動負債と固定負債に分かれます。
運用方法は資産の部といい、回収スピードすなわち現金化できるスピードに応じて流動資産と固定資産に分かれます。

BSまとめ

5、3つのB/S

さて、ここまで貸借対照表の基本を学びましたが、ここでワークです。オリエンタルランドのB/Sはどれでしょうか?

3つのBS

ちなみに、この3つのB/Sですが、
・オリエンタルランド
・ジェイアール東日本
・ミクシィ です。

まずはオリエンタルランドのイメージを書き出してみます。

・ディズニーランドを運営しているから、土地や建物を資産として多く持っているから固定資産は多いではないか?
・ずっと黒字を出していて儲かっている企業のはず?

まず、3つのB/Sを見ると右側のものは固定資産が少なすぎるので違います。

こたえあわせ

次に、流動資産と流動負債を比べて会社の資産状態の健全性を見ます。これを「流動比率」と言います。
会社がいますぐに現金化できる資産といますぐに返済しないといけない負債を比べ、資産が上回っているならば健全だし、逆にすぐに返済しないといけない負債が多いとあまり健全とは言えないです。

流動比率

以上を前提に、オリエンタルランドは黒字を出している企業だとすると、流動資産が流動負債を上回っている左側のB/Sであるという結論になります。

こたえあわせ2

ちなみに真ん中のB/Sは、固定資産がとても多いから不動産を大量に保有しているだろうジェイアール東日本。そして右側のB/Sは、メジャーなIT企業だから設備や建物などを必要とせず、かつ、流動資産が流動負債を大きく上回っている状態だろうミクシィということになります。

3つの企業正解

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