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#148 世間様考1:いつもぬこぬこ現金払い

 当noteもぼちぼち150回を迎えようとしている。あいかわらず売れ線に阿党かたちはうこともなく、アタシも好きにやってるから惚れなば惚れろというスタンスでおるのでプレビューが増えることもバズることもなく続いている。別にnoteに限った話ではない。

 こういう家賃も払わんと長居する店子たなこを不憫に思ったのか、ただ単に鬱陶しいのか、時たまnoteおおやさんから「有料記事を書いてはいかがか」という達しが来る。来るが、きたところで売るものがない。で、そもそもどんな記事を書いたら売れるの、と世間をちょっとだけ研究することにした。研究費をくれ!

 さしあたって、実に安直に「note 売れた記事」で検索をかけるとタコの、もとい以下のページが引っかかる。

 ざっと見ると「しいたけ占い」(毎週お世話になってます)、吉本ばなな、amazonで働いていた人の実録、ダイアン、7人家族、井上純一の経済マンガ、ファッション教室の受講レポ、まぁなんだ、だいたいこう「お金を払ってでも欲しい情報」の傾向というのはうっすらと見えてきますな。有名人とか、自分がしたくない(もしくはしたいと思っても出来ない)ことを代わりにやってくれる記事。大航海時代には見聞録が、土産話が、武勇伝が人気とされたようなもんでス。

 いっぽう自分は、どんな情報だったら買うの、ということを考えると、そういえば大手新聞社の記事はたまに買いたくなるときはある(理由は後述するが、買わない)。あとはファンクラブに入るレベルで好きなミュージシャンの近況情報。おぢさんはかつて解散するまでたまのファンクラブに入っておったのだ。
 共通項があるとすると、一次資料になる可能性のあるものは、お金になるのかもしれない。読んだ人の思考を深める(で、さらなる知見を生む)ためのソースとして有用であれば、論文でもいいのかもしれない。ただ、人の感想だの、誰でも行くような店のレポートではなかなか買わないわね。

 じゃあ、なんだろうなぁ。自分に売れるものはあるのか、というと、ないなあ。頑張って体を張れば記事になるかもしれないが、VTuberがやってるみたいな激辛焼きそばを食ってどうこう、というのはいかにリアクション込みの番組かというのがわかる。ゲーム実況もそうなんだけど。

 ここで発想を逆転させるのよなるほどくん! つまり、無料で手に入るものが買われないのであれば、無料で手に入らないものを探せばいいのよ! と、心の中の千尋さんが申すのですが、はて、なんでしょうな……と心の中の孔明がつぶやいて羽毛扇で扇いだりしちゃったりして有耶無耶にしつつ思考の深堀りは終わるのであった。

 という話をカミさんにしたところ「こういうのは互助会というのがあって、そこでやったりとったりしておたがいにプレビューを増やしたりイイねをつけあったりして高めあっていくもんなん」という。かーっ、互助会! やったりとったり! 高めあう! かーっ!

 そういうのがしたくねえから今の自分があるのであった。別にカミさんは悪くねえのだが、noteだろうとTwitter(現X)だろうと世間は変わりねぇな!

 といったところまで今回は考えた。
 以下、続く。

※後述する、と書いたが、ネット記事を買うためのクレジットカードをもっていない(ここでタイトル回収)

みなさんのおかげでまいばすのちくわや食パンに30%OFFのシールが付いているかいないかを気にせずに生きていくことができるかもしれません。よろしくお願いいたします。