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#研究所の本棚 vol.2

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資本主義が気になる

無題 - 2021年5月9日 10.26.48 コピー (1) 2

📖:プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神/マックス・ウェーバー
▼研究員より
お金を稼ごうという資本主義の精神は、実は一見して相反しそうなプロテスタントにも見られた。しかしプロテスタントたちには福祉的な倫理観があった。では現代の資本主義における倫理観とは何かとウェーバーは問う。「精神のない専門家、魂のない享楽的な人間。この無にひとしい人は、自分が人間性のかつてない最高の段階に到達したのだと、自惚れるだろう」

▼内容(「BOOK」データベースより)
営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考。マックス・ヴェーバー(1864‐1920)が生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の出発点を画す。旧版を全面改訳して一層読みやすく理解しやすくするとともに懇切な解説を付した。
▼著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1864~1920。一九世紀から二〇世紀初頭に活躍したドイツの社会科学者。『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』や『儒教と道教』『古代ユダヤ教』を中核とする比較宗教社会学と、『支配の社会学』『社会学の基礎概念』『法社会学』など、死後、『経済と社会』としてまとめられた膨大な研究を残した。また、社会科学の方法論でも有名な『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』を書いている


📖:Weの市民革命/佐久間裕美子
▼研究員より
私は、家族は、会社は、日本はこれでいいんだろうかと、読みながら自分への問いがたくさん生まれました。世界(主にはアメリカ)の経済や政治、騒動には疎く、カタカナも苦手ですが、初めて読んでいてい「楽しい」と思った本です。読みやすい。

▼内容(「BOOK」データベースより)
トランプ時代、パンデミック、ブラック・ライブズ・マター、大統領選…いまアメリカで沸きあがる「私たち」のムーブメント。自分以外の誰かのために、声を上げたり、行動を起こすから、「We」なのだ。金融危機後のインディペンデント文化を描いた『ヒップな生活革命』から6年。その間に出現したトランプ政権を受け、「消費」を通じたミレニアルたちの運動が活発化し、社会はより「サステイナブル」へと前進し始めた…ところに迎えたコロナと大統領選。アメリカの変化は世界の変化を照らし出す。そのリアルな可能性と希望を最前線から伝える。
▼著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
文筆家。1973年生まれ。慶應義塾大学卒業、イェール大学大学院修士課程修了。1996年に渡米し、1998年よりニューヨーク在住。出版社、通信社などでの勤務を経て2003年に独立。カルチャー、ファッションから政治、社会問題まで幅広いジャンルで、インタビュー記事、ルポ、紀行文などを執筆する。ポッドキャスト「こんにちは未来」(若林恵と。黒鳥社より3冊書籍化)、「もしもし世界」(eriと)の配信や『Sakumag Zine』(これまでに3冊)の発行、ニュースレター「Sakumag」の発信といった活動も続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


改めて、もう一度

無題 - 2021年5月9日 10.26.48 コピー (8)

📖:ダイアローグ/デイビット・ボーム
▼研究員より
20世紀を代表する物理学者であるボームが晩年に提唱したのが「ダイアローグ(対話)」。対話とは、お互いがもつ想定を導き出し、共有し、その意味をつなぎ合わせながら、新たな意味をつくりあげること。ということを理論的に説明してくれます。

▼内容(「BOOK」データベースより)
偉大な物理学者にして思想家ボームが長年の思索の末にたどりついた「対話(ダイアローグ)」という方法。「目的を持たずに話す」「一切の前提を排除する」など実践的なガイドを織り交ぜながら、チームや組織、家庭や国家など、あらゆる共同体を協調に導く、奥深いコミュニケーションの技法を解き明かす。
▼著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ボーム,デヴィッド
1917~1992年。物理学者。ペンシルバニア州立大学卒業、カリフォルニア大学バークレー校で理論物理学の博士号を取得。量子力学の世界的権威として知られる他、人類と自然の調和、全人類の融和などをテーマとする哲学的思索でも名高い


📖:あそびの生まれる場所/西川正
▼研究員より
公共というものがグッと身近に感じた一冊。特別でなくても確実に、着実に”暮らしをたのしもう、そうやって街や人と出会おう”と思える、原点のような本です。

▼内容(「BOOK」データベースより)
何かをしてみようという気持ちが生まれてくる公共空間とは?権力に頼ることなく、自由を感じながら生きていける、そうした暮らしや社会は、どうすればつくれるだろうか。「遊び」「公共」「コミュニティ」をキーワードに「お客様」時代の公共マネジメントを考える―
▼著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
コミュニティワーカー/特定非営利活動法人ハンズオン埼玉理事。1967年滋賀県生まれ。学童指導員、出版社、障害者団体のスタッフ、NPO支援センター事務局長などを経て、2005年、特定非営利活動法人ハンズオン埼玉を設立。「おとうさんのヤキイモタイム」キャンペーンをはじめ、東北福島から埼玉への避難者に向けた月刊誌『福玉便り』の編集など、行政・企業を巻き込んだ市民参加型のまちづくりのプロデュースに関わる一方で、まちづくりや子育て支援にかかわる研修などで講師やファシリテーターとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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