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異常が普通になる 今ここにある危機


国連のグテーレス事務総長は今を表現して「温暖化は終わった。地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らした。日本の四季のうち、春と秋は本当に短くなった。長い冬と長い夏の間に短い春と短い秋の時代が普通になるとしたら、これ以上の恐怖があるだろうか。


美しい自然を継承するために

地球温暖化はもとより、大気や海の汚染、森林破壊など環境課題は年々深刻さを増しています。国連のグテーレス事務総長は今を表現して「温暖化は終わった。地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らし、異常気象がニューノーマルになりつつある現状に危機感を示しました。各地で異常気象が発生する中、気候変動という地球規模の課題の解決に向けて、2020年に日本は2050年までにカーボンニュートラル・脱炭素社会を実現することを宣言しましたが、具体化するにはまだ時間がかかりそうです。

太陽が地上を温め、地上から放出される熱を二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが吸収します。温室効果ガスは吸収した熱を再放射するため、ガスの濃度が上がると温室効果も比例して高まります。これが地球温暖化のメカニズムです。地球温暖化は氷河の融解や海面水位の変化、洪水や干ばつ、陸上や海の生態系などさまざ
まなところへ影響を与えると言われています。とは言っても、アメリカで54°C、イタリアで48°C、新疆ウイグル自治区で52°Cという途方もない最高気温を記録し、かたや韓国や日本などでは線状降水帯が発生して大雨が続くなど、蛇行する偏西風の北と南で顕著な気象の違いが見られます。2023年は春先から大きな台風が5こも6こもやってきました。エルニーニョ現象やラニーニャ現象、偏西風の蛇行などなど、地球は明らかに悲鳴を上げ始めています。

今を生きる私たちには、子どもたちへ美しい自然環境を継承していく責任があります。カーボンニュートラルには課題が山積しており、実現には多大な苦労が伴いますが、一人ひとりにできることから始めて行くことが大切だと思います。

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