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大阪桐蔭

昨日の高校野球の大阪桐蔭の敗北に驚きを隠せなかった。「甲子園はそんなに甘くないか」と自然と言葉が出てしまった。大阪桐蔭の動向には近年注目している。というのも、我が中日ドラゴンズの根尾君を筆頭に注目のOB選手がたくさんおり、そして何より、優勝回数5回で、選手権最多優勝回数7回の記録を保持する我が愛知県の中京大中京の記録に迫っていてドキドキするからである。

春の選抜にいたっては、我が愛知県の東邦が5回、中京大中京が4回の優勝で、今春の選抜の大阪桐蔭の優勝で4回の中京大中京に並んだ。

なにせ、選手権出場回数12回のうち、5度優勝、ここ10年で3回優勝しているので、時間の問題だと思うし、他の人からすればどうでもいいことだと思うが、都道県別の優勝回数では、春、夏ともに大阪が二位を引き離しダントツで一位であり、せめて高校別の優勝回数では抜かれたくないという思いがなぜかある。

大阪大会の時から上宮や履正社が倒すか注目していたが、大阪桐蔭が圧倒した。全国大会が始まり、世間で言われる通り、自分も、どこが大阪桐蔭を倒すかといことに注目した。

基本的には地方の弱いチームを応援したい方の自分だが、今回は大阪桐蔭を倒せそうなチームに残って欲しいとも思っていた。昨日の同じベスト8の愛工大名電と仙台育英の試合では、仙台育英の方が優勝候補に近く、もちろん愛工大名電に勝ってほしかったが、大阪桐蔭を倒す可能性が高いのは仙台育英と考えていたので、悔しさは半減した。が、大阪桐蔭が負けたことを知ると悔しさがまた出てきたといった感じだ。

最強と言われるけども、根尾選手の時代の時よりは皆が知る選手はそれほどいないという印象であり、こういう目立つ選手が少ない時というのは、根尾選手が2年生で、3年エース投手が徳山選手の時と似ていると思い(2年生中川選手が1塁ベースの踏み忘れもあり、結果的に3回戦で仙台育英にまさかの敗戦を喫した)、甲子園は異様な雰囲気もあり、別次元だし、なかなかそれほど力の差がないチーム同士でずっと勝ち続けるのは難しく、いい投手にあたれば、打線はみずものなので、どこかでチャンスはでてくると思っていた。

昨日の試合は、仕事で、途中、途中しかネットやテレビで試合を見られなかった。外出中、9回ぐらいにスマホのスポーツナビで試合を覗いてみると、三重殺でピンチをしのぎ、9回表に下関国際が逆転したとあり、急いで会社に戻りテレビをつけて、9回裏の大阪桐蔭の攻撃で最後空振り三振に切って取った時は声を思わず出してしまった。

要するに、7回裏の三重殺により流れが変わってしまったというのが大きかったようだ。そして、下関国際の2人の投手がよく踏ん張ったというのも大きい。いい投手にあたればという自分の予想が当たったとも思った。やはり野球は投手であり、改めて投手の大事さを痛感した。

昨日は弱いものが強いものを倒すおもしろさと、野球の怖さ、守りの大事さを全て味わえたとてもいい試合で、どちらかというと自分はプロ野球ファンよりであるが、甲子園というのは、仕事に当てはめて考えさせられることが多く、本当に魅力いっぱいで、いいコンテンツであると思った。

大阪桐蔭のドラフト注目の目玉と言われるのは、実は2年生左腕の前田選手だと言われており、他にもドラフト注目選手がたくさん2年生にいると言われている。これは上で述べた2017年、99回大会の根尾選手が2年生の時の劇的な負け方と、その悔しさをバネに翌年春夏連覇を達成した時と似ていると思った。負けを知っているということは大きな財産なのだろうか。我が愛知県にとって恐れるのは来年である可能性が高いが、人間というのはなかなか順調に成長するばかりではないので予想は難しい。

個人的に大阪桐蔭は好きで、西谷監督を筆頭に人間性や教えには尊敬の念を抱いている。西谷監督は、油断禁物、責任は全て監督にあり、練習した分だけ成功に近づくといううなことは、落合博満さんがよく言うことと共通する部分がある。

西谷監督のような人間的に素晴らしく、大きな考えをもって、努力すればああやって成功に近づけると感じた。勝ち方もすごいが負け方もすごいのが大阪桐蔭で、片方では応援し、片方では打倒を祈る、話題に欠かない、本当に魅力のある高校野球チームであるなと感じたのであった。

#高校野球 #甲子園#大阪桐蔭#中京大中京#愛工大名電#東邦#根尾#野球

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