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スパイスがほんのりと効いた黒豆


チェンマイ ワロロットマーケット内のインドスパイス屋



昨年の暮れ実家で、妹が持参した手作りの黒豆煮を食べた。
黒豆 干しナツメ 大粒レーズン シナモン クローブに
砂糖を入れて煮たもので、
タッパーのフタを開けた瞬間、どこか異国の香りがして、
思わずひと口頬張った。

わたしにとって黒豆は、
甘い煮汁に浸かりふっくらとした食感で、
瓶詰めされたお正月の一品。

夫にとって義母の作る甘く煮つめた黒豆は、
かつての日常のおかずであり、
今となっては帰省の時しか口にできないので、
おふくろの味だと思う。

そんな私たち2人の前に現れたのが
スパイスがほんのり効いた黒豆だった。

「家にあるスパイス入れてストーブの上にのせて、
てきとーに作ればいいのよ。」と妹はあっさり言う。

今まで大豆やひよこ豆 インゲン豆を
カレーやスープ 煮物など、いろいろな味に調理していたのに、
黒豆は甘く煮るものって、思い込んでいた自分に気づく。

タイ 本場イサーンで食べたガイヤーン。



「てきとーに作るでいいのか。」
何を組み合わせるかは、自分自身の感覚で決めればいし
自分がいいと思ったものを試してみればいい。
これは違ったね、と思えばまた別のものに変えればいいってこと。


そう、
身につける服も、てきとー感覚で決めればいいんじゃないかなと、ふと思った。



今までとは異なる服の組み合わせに、
「ちょっと違うかな〜」と眉間にシワ寄せ唸ったり
「これは好きかも〜」っと思わず口もとが緩んだり

定番の組み合わせに
「やっぱりこれよ〜」と納得して微笑んでいたり

手持ちの服を適当に組み合わせて、
合わせる色や丈感などのバランス見ながら、

「今なに色着たい?」
「どんな風になりたい?」
「身に纏った気分はどぉ?」って自分に聞いてみる。

もっとスラリとしてたらなぁとか
シミが増えたとか
気になる見た目もひっくるめて、
鏡に映る自分とおしゃべりする時間を楽しみ
自分の感覚に耳を傾けていくうちに
ちょっと軽やかな気分になった「わたし」がそこにいる。

バーンノーク夏服展 2023 松本すぐりさんにて





もし 今のコーディネートに
ほんのりスパイス効かせたいと思ったら
バーンノークの展示会のぞいてみてください。




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