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漫画絵の油絵模写2 制作過程1

半年前に「漫画絵の油絵模写」をしましたが、再び同じ漫画から油彩で模写をしたので、今回もざっと過程を記録しておきます。
実はまだ完成ではないので、後ほど別記事にする予定です。



1日目の完成図

先に完成図を出したいところですが、冒頭の通りまだ未完成の状態です。なので、描き始めた当日の終わりの時点での図を貼っておきます。

今回はヴァッシュ

こんな感じです。前回のと対になるイメージで描こうとしました。が。

いやー…サイズ一回り小さいやつだった(今回はF3、前回はF4)。1日目を終えて並べてみた時点でやっと気づいた。馬鹿だな…。
キャンバスの向きも違うとはいえ、あくまで対イメージにしたかったので、あとで右の絵をF3でもう一度描きたいところ…。

制作過程-1日目

今回は前回を踏まえて迷いも少なかったので、制作過程も比較的サクッと書いていきます。

アタリを描く

キャンバスはクサカベのファンデーションホワイトを全体に塗ったもの。端の方が結構ざっくりで凹凸が目立ちますが、このままの方が雰囲気に合いそうということで。

壁では相変わらず同じ男が見守っています。

まず、ペインティングオイルで薄く溶いたピーチブラックで、全体を大まかに模写。前回は画面にピッタリのサイズに収めるのに苦労して何度か描き直しましたが、今回はほとんど悩まずに形を取ることが出来ました。
顔の中のパーツは入れず、ほぼシルエットにしておきました。肌のグラデーションを描くのを容易にしたかった為です。なお前回は、漫画に倣って輪郭線から描きました。

色は、前回は試行錯誤して複数混ぜたり途中で単色にしたり、微妙な色味違いを吟味したりしましたが、今回は、ピーチブラックとチタニウムホワイトのみでやってみることにしました。

余談ですが、チタニウムホワイトのチューブを開けようとしたところ…

悲しい…中は半分くらい固まっちゃってました。

あーあ。こういうことにならないように普段から手入れをしましょう…。

ベースを塗る

気を取り直して加筆です。輪郭線は入れないまま、シルエット上に絵の具を乗せていきます。筆跡をあえて残すようにざっくりと。

うっかりしていたのですが、ピーチブラックはオイルで溶いただけだと無彩色の黒という感じなのに、チタニウムホワイトを混ぜると青みがかってしまうんですよね…。今回は無彩色かやや暖色寄りの黒にしたかったので早速失敗です。とはいえ色味は後からどうにでも出来るので、とりあえずは明暗を追うことに集中しました。それと、チタニウム~が上の図のようになってしまったので、継ぎ足しの白にはパーマネントホワイトを使用しました。

こんな感じで、全体の明暗とグラデを、領域ごとに筆の流れを意識しながら塗っていきました。肌は顔の向きに、髪は毛の流れに、服は平行に。背景も多少動きが欲しかったので、部分的に微かにブラックを混ぜたホワイトを縦方向に塗りました。

パーツの描き込み

ベースの流れが大体出来たら、サングラスや歯、涙を追加。白い部分は絵の具を殆ど盛り付ける感じで。柔らかい筆で凹凸を馴染ませても良かったのですが、少し試みたいこともあったので、凹凸が目立つ状態のままで。
髪の生え際は整えましたが、垂れている前髪は形が整っていない方が格好良い気がしてそのままに。
それと、輪郭線以外の耳と頬の線画を、若干馴染ませるように描き込み。
これで一旦終了にしました。

上に貼った画像をもう一度貼りますが…

このように、顔や服の輪郭線を入れていないので、このままだと右の絵と微妙に統一感が出ません。が、時間も遅くなっていましたし、少しだけ時間を置いて全体の形をもう一度見直してからの方が良さそう、ということで筆を置きました。


ということで、1日目の制作過程はこれで終わりです。ここまでで大体3時間くらいだったはず。
2日目以降はまた後日、新しい記事で~。


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