思うようにしたい、を手放したい。

私たちは、言うことを聴くように育てられてきました。
子どもの頃は、大人の言うことが分からなかったし、何より自分で納得していないのに誰かの言うことを黙って受け入れることができなかったのです。
2歳児は全力で嫌だ!と言いますが、これが本来の姿なのだと思います。

でも、長い間集団の中で教育を受ける日々の中で、「抗うとそのコミュニティに属していることができなくなる」という不安を抱えることになります。
『皆も守っているのに、何故守れないのか。』
という仲間からの圧力も感じるようになります。

圧倒的な力に一人で抗うことはできないので、ここにいる間はその波に乗っていた方が(同じようにしているふりをしていた方が)いいのだなと思うようになります。子どもたちと接していると、間違うことや他の人と違うことにひどく怯えているのを感じます。
でも、思考停止して合わせておくことほど、自分を裏切ることはないと思います。

誰かが自由に物事を発信し、抗いながら夢を実現する姿をみて、とても自分はそこまでできないと思うし、そしてその人を見てうらやましいような、掻き立てられるような気持ちになります。
本当は自分も、本当の自分として、自分の思っていることを言葉にし、本心から行動していきたい。抑えていた想いを揺さぶられるからです。

いうことをきくこと、きかせること。
時間がかかるかもしれないけれど、手放していきたいと思います。
善か悪か、適合か不適合かという評価も手放したい。
そして、周りの人を褒めたり、叱ったりしてコントロールする世界を終わりにしたい。

人は本来、健全な環境があって、自分の本来の使命に基づいて生きることができたら、周りの人と良好なコミュニケーションをはかり、健全なコミュニティを形成することができるのです。
物事の善悪を強制して教える必要なんてないのです。
本当の人の力を信頼して、社会を作っていけたらいいなと思っています。

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