見出し画像

大人のために子供が我慢する国

 小学2年生、クラスでも小さい方の息子。手も足も、顔の全てのパーツも、何もかもがまだ小さくて、側からみればまだ幼い子。
 
 でも、沢山考えている。

 大規模なリゾート開発で、どんどん木が伐採されて、土が掘り起こされて行く様を見て心を痛め、

 建物のない道路には沢山のゴミが捨てられていることに憤慨して、

 なぜ自分は生まれてきたのだろうと私に聞いてくる息子。

 子供達の心の美しさに触れると、大人であることが恥ずかしくなってしまう。私たちが生きているのは、先人たちが築いてくれた世界なのだ。それを感謝する気持ちを忘れてはいないか?そして、大人は子供たちの未来を築いていくのが人類としての使命なのではないか?

 内海聡さんというお医者さんの講演を聴きに行ったとき、子連れの方が結構来ていて、内海先生は「お子さんが泣いたり騒いだりしても止めないでください。」と最初に仰ってびっくりしたことがある。私も子連れだったけれど、その言葉でものすごくリラックスしてちゃんとお話を聴くことができた。お母さんたちにとって何よりも温かい言葉だったと思う。

 子連れのお母さんは、街では肩身の狭い思いをして過ごさなくてはならない。それは周りの大人たちに迷惑をかけないためだ。でも、大人のために子供が我慢をするっておかしくない?大人が我慢するべきじゃない?

 日本中の大人が全員で子育てをしているイメージをみんなで持つことができたら、未来はもっと素敵になるんじゃないかな?って思った。

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?