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ナースのお仕事④

私は、希望してSCUへの配属になりました。
SCU(Stroke Care Unit)は脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)の患者様を発症早期から24時間体制で集中的に治療をする脳卒中専門の集中治療室です。
「脳卒中ケアユニット」「脳卒中ケアセンター」とも言われます。

SCUは最大14日間の入院が可能です。
中にはSCUから直接退院する方もいますが、多くは院内の急性期病棟や回復期病棟へと転床し退院準備を進めていくことが多いです。

 SCUは超急性期病棟であるため、常に緊急入院に備えてベッドを空けておくことが必要なため、この様な規定となっています。

SCUを設置するためには、色々なルールや基準があります。
(1)病院の一般病棟の治療室を単位として行うものであること。
(2)当該治療室の病床数は、30床以下であること。
(3)脳卒中ケアユニット入院医療管理を行うにつき必要な医師が常時配置されていること。
(4)当該治療室における看護師の数は、常時、当該治療室の入院患者の数が3又はその端数を増すごとに1以上であること。

などを公には記載されていますが、よくわからないですよね。。
簡単に言うと
①:SCUで働くスタッフは専属でなければならないと言うこと。
②:SCUで働く医師は24時間常に対応可能な状態であると言うこと
③:SCUで働く看護師は患者数(ベッド)3人(ベッド)に対し、1名以上が常時対応可能でないといけないと言うこと。
④:SCUのベッドは30床までにしないといけないと言うこと。
④一般病棟とは区別くると言うこと。
などです。

その他にも専門のPTと呼ばれる理学療法士
 麻痺や障害に対して機能回復のリハビリを行うスタッフがいたり、
OTと呼ばれる作業療法士
 日常生活動作が最善に行える様にするリハビリを行うスタッフがいたり、
STと呼ばれる言語聴覚士
 脳の障害で話しづらさや飲み込みづらさなどの障害に対して
 リハビリを行うスタッフがいたりとリハビリスタッフも充実しています。

SCUに入室・入院される患者様のほとんどは急性発症(突然病気になり、症状や障害が出る)の方が多く、意識のない方や命の危険に晒されている方も多くおられます。

その中で看護師としてのやりがいってなんだろう?と考えてみると、
最初の初期対応が適切かつスピーディであることで、患者様の生存率や
機能回復度合いが変わってきます。
そのための確実な知識と経験を培うことは必須ですが、
さまざまなコメディカルとの連絡・調整、情報提供と決して特別なことではなく、一般病棟やその他の部署などで働いている看護師と変わらないと私は思っています。
しかし、命に関わる病気でもあるため緊急入院で不安の強い患者様や御家族の精神的なフォローも急性期に携わる看護師の役割として重要です。

こういった関わりや現場での体験にショックを受けて、職場や部署を変えていく看護師もいます。
私もそう言う人たちをたくさん見てきました。
でもそれは選択の1つでここでなければ看護師を続けられないと言うことではないので、自分に合った働き方・自分を最大限活かせる働き方をできる場所を見つけることが大切だと思います。

今回はSCUってところがどの様なところなのかのお話しになってしまいましたね。次回は実際の現場での体験談などをお話しできればなと思っています😊


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