ヴェノム:ザ・ラストダンス

ヴェノム前2作もおつきあいで観ていたものの、今ひとつノりきれなかった自分がいた。でも結局新作も観るんだよね。本作は、いくら寄生獣ぽいと言われようが(実際そうだったけど…)、E.T.オマージュがあろう(phone homeしてましたね)が、「このくらいでいいじゃん」と思えた。今回はじめて。それは、本作の出来がよかったからなのか、それともひょっとしたら自分が大人になってしまったせいかもしれまない。
が、何はともあれ、バディものとして見れば最高だし、シリーズとしてきっちり終わらせたことは評価していいと思う。シリーズとしては続くかもだけど。

ただ、デヴィッド・ボウイファンとしてはちょっとモヤモヤするところが。エディ達が、エリア51に向かう家族と合流して、家族がボウイの『SPACE ODITTY』を合唱する。意外な使われ方に最初はうれしく思ったが、「いやいやちょっと待て」と。
『SPACE ODITTY』は、トム少佐がロケットで宇宙に行く前半はアッパーで、後半は孤独感と無力感に苛まれるダウナーな流れになっています。ジャンキーっぽい感じで、実際後の歌(Ashes to Ashes)でボウイ自身が「トム少佐はジャンキー」と言ってるぐらい。なので、およそ家族で歌うには似合わない。前半のカウントダウンからロケット打ち上げまでだけ使うのなら、まだわかるが、後半も歌うのでそりゃ盛り上がらないんじゃないの。しかも最後までじゃないのがまた中途半端な感じで。おそらくこの家族が「ODITTY(変人)」であると言いたいんだろうが、子供は普通に宇宙人を怖がってるし。その感覚からすると、この歌を歌うことの方がよほど怖いんじゃないかと思いますが、ともあれ、この曲の使い方はなんか中途半端だなと思った。

あと、しっかり完結させたことはよかったが、結局スパイダーマンと合流させることもなく終わったんで、今後SSUはどうなるんですかね。このままキャラクターの単体作品が続く流れなんでしょうかねー?ちょっとはクロスオーバーした方がいいんじゃないのかと思いますがねー。

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