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オフィスは必要か? 

 知り合いの会社では、使用済みコピー用紙を作るために、わざわざ刷る必要のない書類をコピーして使用済みコピー用紙を作る仕事をしている人がいる。
 なぜ、わざわざ使用済みコピー用紙を作らなければならないのか?
 その会社の社長は真性のドけち、社内で使用するコピー用紙は使用済みコピー用紙しか許さない。社員がまっさらなコピー用紙で社内の資料を作ろうものなら社長のカミナリが落ちる。
 そこで、社員は社長の怒りを避ける為に、使用済みコピー用紙がなくなったら、わざわざ新品のコピー用紙に印刷を施し使用済みコピー用紙を作らなければならないのである。

 これは極端な例だが、似たようなケースを皆さんもご存知ではないだろうか?
 このようなケースは通常、社員がもうすぐ会社をやめる兆候を示している。なぜなら、社員側が全く社長との会話を諦めている。つまり、テキトーにやっておけば給料だけはもらえるということである。
 このような会社はもちろん長続きしないと思うだろうが時代の流れの潮流に乗り、キャッシュフローが潤沢にあればかなり長続きする事がある。
 しかし、現在はその潮流自体が早いので上記のような会社はどんどん流されてなくなっていく運命にある。

 さて、表題にもどろう。会社にオフィスは必要だろうか?
 オフィスははっきり言って現代の知識労働者には全く必要ない。オフィスは組織の固定費を増し、通勤で時間を無駄にし、スペース自体を占拠する。
 会議はズームなどのツールがいくらでもあるし、資料のシェアなどはコピーした紙を配るよりもメッセンジャーやシェア昨日の方がずっと最新の情報を本当の意味で最新に保てる。
 最新のテクノロジーについていけないという経営者の下で働く者ははっきり言って不幸だ。なぜなら社長のために使用済みコピー用紙を量産しなければならないかもしれないからだ。
 しかしながら、グーグルやアップルといった現在最もイケてる企業はオフィスを持つ。グーグルの社員は世界でも最も優秀な人が集まっているはずである。
 その彼らがかつての企業の用途でオフィスを使うわけがない。オフィスの使い方は進化している。
 どのように進化しなければならないのかは分からない。新しいオフィスの使い方を真剣に模索していきたい。なぜならそれは物理的なスペースである必要がないかもしれないからである。

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