見出し画像

カナダ日系2世の日本語力はいかほど?

私はカナダで日系1世である。そして2人の娘がいるが、家の中ではほぼ日本語で過ごしている。つまり私の家の娘は日本語がペラペラである。

しかし、姉妹で日本語力にかなりの差がある。
15歳の長女は日本語がペラペラだけではなく漢字も読める。小さい頃簡単な漢字を教えた事があるが、最近は全く日本語の読み書きを教えていない。
が、13歳の頃「蟹工船って怖いね、パパ」と言って来たのでどれぐらいの漢字力か推し量れると思う。へたをしたら、読むだけなら日本の同年代よりも読めるかもしれない。

一方12歳の次女はひらがなとカタカナで精一杯だ。本は好きだが、日本の本は読まない。オリンピックで応援するのは日本ではなくてカナダ。つまり完全に日本人ではなくてカナダ人よりだ。

兄弟姉妹を持つ2世にこの現象はよく見られる。
「なぜ長女長男は日本語がペラペラで漢字まで読めるのか?」
答えは簡単である。一人目の子供には両親の気合が入っていたからだ。
これは、冗談とかではなくて本気と書いてマジである。
多くの2世の兄弟は長男だけ日本語力が高い。これは日系2世あるあるだ。

もう一つあるあるの例がある。
私の隣の家のお父さんお母さんはエルサドバドルからの移民だ。お父さんは全く英語を話せない。私よりも長年カナダに住んでいるのに英語が話せない。英語力に自信のない私も彼と挨拶を交わすと安心する。

彼らには長男と二人の娘がいる。家庭内の会話がスペイン語だ。しかし、長男はほとんどスペイン語が話せない。家庭内の会話が大丈夫なのか?
大丈夫だ、家族同士なんて基本「腹減った」「お風呂入ってくる」程度の会話しかないのだ。それは我が家だけか?
しかし、娘はスペイン語も英語もペラペラだ。

2件先に日本人家族が住んでいる。子供は男3人。長男はこちらが日本語で話せば日本語で話す。しかし、次男と三男はかなり日本語があやしい。お父さんお母さんが息子に日本語で話かけるが子供の返事は英語だ。お父さんお母さんは日本から来た一世だが、英語は分かる。子供が英語で答えても日本語で言い直させるなんてことは子供が10歳を越える頃には面倒などで一切しない。
日経2世男児の日本語力は女子に比べて断然弱い。

これが2番目のあるあるだ。女の方が断然言語に関する能力が高い。
最近男女平等どころか、男女さえ分けたらダメみたいな風潮があるが、所詮人間は動物である。
女は子供を産みそれを育て、餌を持ってくる男が快適に休める環境を整える。そして男は女子供のために餌を持ってくる。方向オンチなんて最低男だ。

このように人間がウッホウッホ言ってた頃の能力が人間の頭にある。
女は村で情報を集め集団と上手くやるように言語能力が発達しているらしい。

ということで、日系2世は女子の方が断然日本語ペラペラが多い。
国連などの国際会議の通訳に男を見た事があるだろうか?
外人タレントについてきた通訳に突っ込んでいるダウンタウン。男の通訳に浜ちゃんがツッコんでいるところを見た事があるだろうか?
通訳はほぼ女性である。
こんなところにも女性の圧倒的な語学力の高さが見られる。

もう一つ教えておこう、日系二世の男子は日本人の前で日本語を話すのが「恥ずかしい」と思っている男子が多い。彼らは日本人の前で日本語を話すのが恐怖だとさえ感じている者もいる。
「変な日本語話したらどうしよう、間違って変なこと言ったらどうしよう・・」
日本人からすれば2世なんだから日本語多少間違えていても普通だろと思うのだが、日系2世の男子が羞恥心で恐怖におびえている場面を何度も目にしている。

日系人男子が間違った日本語をあなたの前で使ってしまった場合、どうか一切その事に触れないで会話を続けてほしい。
2世男子が「ちょっとシャワー取ってから行くよ。」なんて言ったとしても、「さすが2世!英語で言えばそんな言い回しになるもんね〜」なんて間違ってもバイリンガル具合を決して褒めてはいけない。
それは全く褒め言葉になっていない。二世男子を傷つけるだけだと知っておいてほしい。

以上がカナダ日系二世の日本語力である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?