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42階の収蔵品

『みんなのレオ・レオーニ展』というのを見に行きました。レオ・レオーニは『スイミー』という絵本をかいた人です。僕は、この『スイミー』という絵本を最近読みました。

会場の、東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館は新宿のビルの42階にあります。窓からは、街が見えます。地平線も見えます。見えますが、林立するビルも見えます。非常にでこぼこした地平線です。視線の下の方には人の往来も見えます。人は、非常に小さく見えます。そういう高さ、距離にじぶんはいたのだということを思います。こういう規模感での眺めを得る機会はそうないので、見入ってしまいました。

展示は、良かったです。画材の凹凸からその質感が感じられました。随所にその原画を用いて出版された絵本が置かれていたので、絵本に載ったものと原画を見比べるなんてこともできました。やっぱり、ぜんぜん色味がちがいました。構図なんかの再現性があるかもしれませんが、原画は別物だと思いました。

思わぬ収穫だったのは、ゴッホの『ひまわり』を見たことでした。美術館の収蔵品だったのです。実物の『ひまわり』は、大きかったです。猛々しく盛られた絵の具の盛り上がりがわかりました。作品表面の凹凸に応じて、光が当たったり影ができたりします。見る者の位置によっても、見え方がちがってきます。

館員さんにきいたところ、この『ひまわり』は1987年に収蔵品となったそうです。オークションで落としたと聞きました。いったいいくらしたのでしょうね。ゴッホの『ひまわり』といったらひとつかと思っていましたが、世界に何点もあるようです。この美術館の開館は1976年とのことでした。


#みんなのレオレオーニ展 #ゴッホ #ひまわり #美術館

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