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雑記集

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雑草という名前の草はない。 雑記という名前の記事もない。
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2018年5月の記事一覧

【露出と日傘】ほか

【露出と日傘】ほか

【露出と日傘】
晴天の午前中。露出の多い女性が路上を歩いていた。日傘をさしていた。日焼けしたくないのならば、「出さ」なければいいのに。――露出はしたい。それでいて、焼けたくない。暑いのは嫌。――あれもこれもほしいのが、人間である。おかしなものだ。そのおかしみを、先の女性とも分かち合いたいと思うのだけど…そういうときに限って、信号は赤に変わってしまう。いや、青のままだったとしても、そんなことで他人に

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平らに響く

平らに響く

スタジオジブリのいくつかのアニメーション映画を観ていて、役者さんの演技に「棒読み」を感じることがあります。たぶん監督の宮崎さんか、あるいは別のディレクション担当の方がそのようにさせているのかなと思います。そうした演技から、僕は淡々とした印象を受けます。「しろうとくさい」と言い換えることも出来るかもしれません。僕はそれでいいと思っています。「くろうと」よりも「しろうと」のほうが、世の中には多いでしょ

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「専門性」と「しろうと性」

「専門性」と「しろうと性」

しろうとと専門家の境目があいまいになった。いや、そもそも、自然と「あいまいになるもの」なのかもしれない。多くの人が「あるもの」に取り組むようになると、自然とそのことに関する情報を共有するネットワークが築かれる。(インターネットが登場して、その傾向はより増したに違いない。)つまりは、そのことに関する専門性の高い情報がより多くの人に共有されるようになり、結果として「しろうと」と専門家の境目はあいまいに

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未認知のもの

未認知のもの

毎日のように通る道でも、足を止めると、必ずといっていいほど、何かが目につく。たいてい、民家のプランターに植えられた植物だとか、道に自生した植物だとかである。近づいてじっと見てみると、ああ、こんな形をしていたんだとか、細部がどんなものかを知ることができる。ただ通り過ぎるだけでは、決して気づくことのできない細部である。

毎日のようにすれ違う人だとか、いつも近くで過ごしているような人であっても、同

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ゾウとネズミの「過去」「いま」「未来」

ゾウとネズミの「過去」「いま」「未来」

「いま」とか「過去」とか「未来」とかがあります。そのいづれかに執着してもいけないのかもしれません。全部をくっつけて見渡し、統合する「大局観」みたいなものを身に付けたいものです。

「べらぼー」な作品を生み出してしまう芸術家なんかがいたりします。ご本人が亡くなっても、残した作品によって他者に影響を与え続けたりするんですから、「べらぼー」ですよね。
そういう芸術家なんかの存在を知ると、ついつい自分

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GWの雑記帳

GWの雑記帳

何かを見たり読んだりして、気になったキーワードや連想したことをリスティング。それらひとつひとつについて短い文を書いてみた。

・GWのこと
毎年「これをやるぞ!」と息巻いて突入するゴールデンウィークですが、「実際にやれること」というのはそう多くありません。今年僕がやれたことといえば、次の3つくらいでした。
①編曲と作譜
僕は音楽活動をしています。ゴールデンウィーク明けてすぐ本番があったので、そ

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まいごのまいごの小話ちゃん

まいごのまいごの小話ちゃん

【まいごのまいごの小話ちゃん・1】

「世界で最もイッた奴って誰だろう?」
という問いを立て、何人かで考え合った結論を教えてくれた、バンドをやっている友達がいます。

その結論は、「イエス・キリスト」だそうです。

世界中で少しでも英語を使う文化圏の人ならば、「肯定」を意味する「イエス」ということばを一度は発したことがある人がほとんどでしょう。

肯定を意味する「イエス」の語源が「

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海老の殻、食う?

海老の殻、食う?

「つうといえばかあ」とか、「つうかあの仲」という言い表し方があります。僕は自分では使ったことがありません。ある年上の女性が使っていて、知った言葉です。「息がぴったりあっている仲」みたいなニュアンスだそうです。

こう声をかけたらこう返すとか、こういう行為に対してはこう動く、というような「お決まり」があるみたいです。誰が決めたのかもわかりませんし、それを縛る法的根拠なんかもないような、「定石」の

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朝日の成分

朝日の成分

何かを読んで、何かを書く。

ということを日課にして、たぶんそろそろ1年が経とうとしています。誰に強いられたわけでもないけれど、そのようにしています。

僕はこれを、朝起きて一番に書いています。夜は眠くて、まともに文章が書けません。「恥ずかしい文章」どころか、そもそも文を書くことができないのです。僕はこの文をコンピュータで書いていますが、もしも手書きだったなら、必ずや居眠りをしながら書いた

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