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#20 バンドマンかそうでないか

音楽と人という存在

主観と客観

長年、バンドマンとして生きていると「自分はバンドをやっていなかったら何をしていたのだろう?」みたいな疑問にぶち当たることがある。

友達や親戚、仕事の同僚までバンドをやっている人はいない。更に過去に一緒にバンドを一緒にやっていた仲間さえもバンドとは程遠い生活をしている。

そんな人達から見た自分はどう見えているのか?「バンドマンではない人」から見た自分とは?と取り留めの無い疑問が頭の中をめぐっている。

今回、伝えたいのは
・バンドマンとしてだけでも十分幸せ。
・音楽は敵でも味方でもない。
・音楽は時として人を狂わせる。
の3つだ。

バンドマンとしてだけでも十分幸せ。

バンド生活と仕事の往復のみだと「結婚して家庭を築かないのか?」みたいな質問を投げかけられる時もあるが、自分でもビックリするくらい満足していて、これ以上は何もいらないくらい幸せだったりする。

音楽は敵でもなく味方でもない。

かといって音楽そのものが幸せにしてくれたのかと言えばそうでもない。音楽が好きでも音楽は概念であって自分を責めるわけでもなく、助けてくれるわけでもない。「ただ、そこにあるだけ」だ。自分はたまたま縁に恵まれただけに過ぎないのだ。

音楽は人を狂わせる。

音楽はあくまで「人工物」であり、太陽や海や山のような恩恵を与えてくれるわけではない。バンドにおける音楽は人間関係であり、そこでの出来事によって狂わされることがあるのだ。逆説的に言えば、人が全くいない世界には音楽も存在しない。

バンドは人生を豊かにするか

音楽で人は成長する

とある縁で初心者のバンドマンたちと出会い、一緒にバンドをやることになった。1年くらい組んでみるとみるみる内に技術的にも、人間的にも成長してきてるなと感じた。初めは不安や不満、怠慢、傲慢、油断、その他もろもろのネガティブな雰囲気が練習を重ねるにつれなくなっていき、未熟ながらもいつしかチームとして一丸となって動けるまでに成長していた。

バンドはケースバイケース、故に自由。

今回のようなパターンはよくあることなのか?と聞かれると、決してそうではない。そもそも人が集まらない。好みやスケジュールが合わない。恋愛や金銭のトラブル。などなどバンド活動の行く先には数々の苦難が待っている。それらをクリアして初めてバンドはバンドになるのだ。明確に定義はないが「初めて曲が出来た時」「初めてLIVEが出来た時」・・・そこまでたどり着くまでが何気に大変なのだ。

奇跡的な人もいるし、絶望的な人もいる。

人によっては全くトラブルに巻き込まれずに、何不自由なくバンドができている人もいるし、一方トラブルだらけで嫌気がさして最悪音楽を辞めてしまう人もいる。こればっかりは運も絡むので何とも言えないのだ。

まとめ

まとめと言いつつ、まとまりが無い文章になってしまったが最近感じた事をつらつらとだらだらと書いてみた。バンドをやっていれば新しい出会いもあれば別れもある。それもまた醍醐味なのかもしれない。他人にバンドを趣味としておすすめするとしたら「とにかく始めてみないとわからないが、人生を変えてくれる出会いもあるかもよ?」とだけ伝えておこうと思う。


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