蚊取り線香
作詞・作曲 band club
蚊取り線香 煙が干したシャツを
通り抜け 少し香る足跡残した
蝉の声は小さくまだ遠くに
秋空目指して 夏木を登っている
麦茶を冷やして 氷を削ったら
舌で溶かして 甘く紅く染めていく
まだ浅い夏が 唇を照らす
蚊取り線香 ぽつりぽつりと泣く
狐雨 夕空に虹を残して
蚊取り線香 煙は雲追いかけ
あいの風にのって泳ぐ
蝉の声が秋待つ 夏の果て
蝉は嫌い 灼けた地面に 落ちて眠る
階段登って 鳥居をくぐったら
火灯しごろには 胸が痛む 宵祭り
背中追う影が 夜店を賑わす
蚊取り線香 火種が 涼し空に
花をつけ 空見上げる 笑顔を照らした
蚊取り線香胸の 奥深くに
小さな棘を残していく
祭囃子 人波に逆らい 夜凪の道を行く
足早な季節は 痛みを際立たせ
夏に居たいよ 夏は痛いよ
落ちる 火の花びら 頬流るる涙を隠す
蚊取り線香 花火 消えないで
胸の痛みを波よさらって
蝉の声は小さく また遠くに
夏は嫌い でもまた待っている
終
一言メント
夏っぽいです。
季語をたくさんいれてみました。
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