スイカ ー 創作詩12

シャリ シャリ
西瓜を囓ると

ジュワっと果汁が
私を包み込んだ

ジャリ ジャリ
果実に夢中で気付かなかった
種という来訪者が
咀嚼の邪魔をしてくる

軽い苛立ちの後私は慌てた
彼は未来の西瓜だった

だけどもやはり煩わしく
私は西瓜の種を吐き捨てた

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