浅黒いおっちゃんとの話


1ヶ月に2回程のペースで近所の打ちっぱなしに行っている。

近いといっても自転車で片道40分。
往復1時間以上ゴルフバックをかかげて自転車を漕いでる。

そこは地元の人が行くようなマイナーなところで客層のほとんどがおっちゃん

朝10時に行ったらほぼ満席で
空いてるところ見つけた!と思いゴルフバッグを置くや否や、気強めの浅黒おっちゃんが駆け寄ってくる。

「ここ取っとんねん、バッグ置いとるやろ」


確かによく見るとぽつんとゴルフバッグが置いてあった。

そもそも一人で行き慣れてなくてオドオドしていたのに、さらに心臓がびくんっとした。


その2週間後また一人で打ちっぱなしへ。
もう同じミスはするまいとよく見ながら空席を探す。

なかなか空いてなくてウロウロしていたら、ちょうど空きそうなところがあった。

片付けしてるのはこれまた怖そうなおっちゃん。

また怖い人だったら嫌だから控えめに近づいて存在消してたら、こちらに気づかれて、
ここ空きますよ!どうぞ!と声をかけてくれた。

すごく嬉しかった。
まさかこのゴルフ場に浅黒いおっちゃんで優しい喋り方をする人がいると思ってなかったから。


だから
私が帰る時に近くで待ってる人に
ここ空きますよ。って言ってみた。

ゴルフの成果はイマイチだったけど
人として少し成長できた。

がんばります"♡"