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なぜプロパンガスには補助金がないの?貯金残高減少の恐怖

我が家の貯金残高が減っている。

うちは家計簿をつけていない。ざっくり金銭管理である。
基本的に生活費は夫の給与から。給与の振り込まれる口座をメイン口座として、毎月5万円が自動的に定額預金に移せるように設定している。ボーナス月はもうちょい多め。1年で100万円貯まればヨシ、としたざっくり管理だ。

このメイン口座の残高が、急速に減っている。原因は何か。すぐに思いつくのは「光熱費」。
電気・ガス代の負担が大きい。

特に、どうにかならんのかと思うのが、ガス代である。地方なのでプロパンガス(LPガス)一択であり、こいつがめちゃくちゃ高い。都市ガスならファミリー世帯で1万円超えることはまず無いだろうが、我が家の5月分のプロパンガスは1万4千円となってしまった。たっかー。

プロパンなんてやってられっか!都市ガスに替えてやる!
と言いたいところだけど、これには都市ガス管を引き込む工事が必要だ。
自宅近くまで都市ガス管が届いていればまだいいけど、下手をしたら遠くの道路から長々と引き込みをしなければならない。工事費は軽く10万を超える。白目。

2023年3月から始まった「電気・ガス価格激変緩和対策事業」による値引きは、プロパンガスは対象外。プロパンにも補助しようと自治体は動いているけれども、地方によってばらつきがある。私の住んでいる地域では、まだプロパンガスの補助はない。

なぜ、プロパンガスだけ補助がないのか?

その理由は2つある。
1つめは、都市ガスと比較するとそれほど高騰していないという理由。1万4千円もかかっていてどこが!と思うけれど、円安の影響を受けただけで原料価格の影響を受けたわけではない、というのが理由のひとつ。そうですか。

2つめは、意外なところにある。
スマートメーターの存在だ。

都市ガスは基本的にスマートメーターで、使用量がデジタルでわかるようになっている。デジタルデータで割引額を設定し、割り引いた額を請求すればいいから、難しくない。
プロパンガスは、アナログメーターなのである。検針を行う作業員が回ってきて、細長いレシートみたいなのを置いていくアレ。アレはみんなアナログだと思ってよい。

つまりアナログで検針されたものに対して、割引設定をすることが難しいのである。作業員が持っているあの黒いリモコンみたいな機械に、割引額を計算できる機能を搭載しなければならない。当然ながら導入コストがかかるわけで、対応が遅れているというわけだ。

しかも都市ガス事業者が全国に200社〜300社に対して、プロパンガス事業者は17000社ほど。こんな莫大な数の事業者からアナログで補助金申請なんて、政府も白目なんじゃないかな。

では、どうやって補助金を出すか。
自治体はいろいろと考えているようだ。たとえば3ヶ月分の明細を役場に提出して、その金額をもとに補助金を支払うとか。あるいは業者が顧客の使用量をもとに計算して、その手続きを行うとか。使用量ではなく、一律いくらで補助金を支給するとか……。

私個人としては、3ヶ月分〜6ヶ月分の明細をコピーして申請する方式でもいいから、とにかく早く補助をしてほしいところである。1万4千円もガス代にかかっていては、通帳記帳が怖すぎる。

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