薔薇とピエロ

雑誌も書店もない世界

書店は赤字だ。町からどんどん消えていく。

書店が消えたら、店に並ぶべき書籍は、ネットで買うしかなくなる。

ネットで買うとなると、電子書籍が便利だ。場所をとらない。だから、困ることなど何もない。かえって便利になるじゃないか。

本当か?!

特に紙の漫画雑誌は赤字だ。休刊という名の廃刊で、名作が打ち切りになってしまう。

円満に最終回を迎えた漫画は幸いである。

漫画雑誌休刊が我々にもたらす不幸は、それだけではない。
好きな漫画家の作品が載っている、だから買う。
買ったら、ページをめくるうちに何気なく他の漫画も読む。

あれ?これ、面白いんじゃね?って、

出会いがない!

何か、結婚願望あるのに縁がない人のような言葉だが、実際似ているからな。昔は、縁談を持ってきてくれる人がいたりしたもんだが、今は自力で出会わなきゃ出会えない。いや結婚相手じゃなくて漫画にも。

読むべし。そして、好みだと思ったら、

食らいついて離すな!

そして、行動せよ。結婚相手なら、押せ。漫画なら、推せ。

連載が続き、漫画家に利益があがるように推すんだ!
作者は霞を食って生きているわけではない!

君は知らずや、漫画雑誌が減っても、漫画新刊は大量に出版されているのを。マジ大量。多くは電子書籍のみ出版で、売れると踏んだら紙書籍。売れなかったら二巻で終了。

最初から売れる見込みがある漫画は紙で出るがな!

今は、もう、座して待つ時代じゃないんだ。
貪欲に求めよ。
知らない才能を、新しい漫画を、そして、

推せ!

世界の真ん中で、これは面白いんだぞと叫べ。
そして、

当然支払うべき対価を払うべし!

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